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2019.07.10
介護ニュース

認知症による行方不明者、6年連続で最多を更新

 厚生労働省の発表によると、認知症の患者数は2012年時点で462万人。65歳以上の高齢者の約7人に1人と推計されています。それから7年を経た現在、この数字はさらに膨れ上がっていることは言うまでもありません。そして、認知症患者が増えれば増えるほど、認知症が原因で行方不明になる人の数も増加の一途を辿るのは自明の理。警視庁の発表によると、昨年1年間に認知症が原因で行方不明になった、と、届け出を出された人の数は1万6927人。前年から1064人増加し、統計を始めた2012年から6年連続で過去最多を更新しました。

 行方不明者を年齢別にみると、80歳以上が8857人、70代が6577人、70歳以上で全体の9割強を占めています。ただし、発見に至る人は少なくなく、2017年以前に受理された届け出も含め、2018年に所在が確認された行方不明者は1万6227人。見つかるまでの期間は届け出の「受理当日」が73.4%。その日のうちに解決するケースが多くなっているのは、地域の関係者の努力によるものだと推測されます。

 しかし残念ながら亡くなってしまう人も多く、認知症関連の行方不明者のうち508人が昨年中に死亡が確認されています。

 政府では、認知症による徘徊等の対策として、交通安全の確保や見守り体制の構築、捜索ネットワークの強化、ICTの活用などを盛り込んだ新たな「認知症施策推進大網」を公表するなど、今後も対策を強化していく構えをみせていますが、果たして、どれほどの成果を挙げられるのか、見守りましょう。
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