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2020.02.19
介護ニュース

ホームヘルパー(訪問介護)の有効求人倍率、14.75倍に上昇

 慢性的な人手不足が続く介護業界。当介護ニュースでもこの話題についてはしばしば取り上げてきました。ただ、介護業界の中にも色々な職種がある中で、とくにどの職種が深刻なのか、よくわかる数字が公表されましたので紹介しましょう。

 厚生労働省の報告によると、訪問看護の担い手、いわゆるホームヘルパーの有効求人倍率が、2019年の平均で14.75倍。これはつまり、職場を探すヘルパー1人に対し、14.75人分の求人が来ている、ということですね。全産業の平均は1.6倍だそうですから、なんとその9.22倍。極めて深刻な人手不足が伺えます。

 ちなみに介護職の平均は2019年4月時点で3.8倍。もともと全産業の平均と比べても高い水準にある介護業界ですが、その中でも訪問介護がとくに厳しい状況にあることが改めて浮き彫りになりました。

 これには、介護報酬を段階的に引き下げてきた国の施策が影響している、とみられており、非常に大変で責任の重い仕事の割には賃金が低い、とみて敬遠する人が少なくないようです。また、初任者研修などを受ける必要があることも要因の1つとみられ、高齢化が進んでリタイアするヘルパーが増える一方、新たに参入してくる人はさほど増えていない、ということです。

 厚労省はこれまで、「処遇改善加算」の拡充などを進めてきましたが、とりわけ訪問介護では思うような成果を挙げられていないのが現状。次にどんな手を打つのか、大きな関心が集まる中、焦点は来年4月の控える介護報酬改定だといいます。果たして、この深刻な状況を打破できるのか、注目しましょう。
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