老人ホーム相談プラザ｜「居酒屋老人ホーム」、北海道北見市で開催！

「居酒屋老人ホーム」、北海道北見市で開催！

　介護の現場では、高齢者の健康を維持するため、様々なレクリエーション等が実施されていますが、その中でも、“楽しみながら食事をとってもらう”ことに着目したユニークな取り組みをご紹介します。

北海道・北見市の特別養護老人ホーム「光の苑」で行われている「居酒屋体験」がそれ。ここには認知症などで要介護３の認定を受けた高齢者が入居していますが、普段はそれぞれが個室で生活していて、どうしてもコミュニケーションが希薄になりがち。ということで、入居者のコミュニケーションを増やし、楽しく食事をとってもらおう、と、老人ホームの中で居酒屋を開催。つまり「居酒屋老人ホーム」というわけですね。

この「居酒屋老人ホーム」には、地元の看護大学の学生や町内会の人たちもボランティアで参加。入居者がテーブルに座ると、学生や町内会の人たちに助けられながら、テーブルに置かれているメニューからおにぎりや卵焼き、そしてお酒を飲むことができる人はビールなどを注文し、居酒屋の雰囲気を楽しみます。

　そうして楽しむうちに入居者同士も次第に打ち解け、訪れた人たちとの会話も弾み、中には昔を思い出して涙ぐむ人もいらっしゃるとのことです。「認知症の改善まではいけないかもしれないが、こういった居酒屋体験を通じて、利用者の人たちの様々な思いを知ることで、これからのケアにも反映できるのではないか」と話すのは、「光の苑」の山口敏夫施設長。これはぜひ、他に施設でも行って欲しい取り組みです。