1. 老人ホーム相談プラザトップ
  2. お知らせ
  3. 新型コロナの影響で高齢者の活動時間が3割減少 長寿研と筑波大が調査
2020.06.14
介護ニュース

新型コロナの影響で高齢者の活動時間が3割減少 長寿研と筑波大が調査

 新型コロナウイルスがさまざまなところに影響を与えています。もちろん介護業界も例外ではありません。感染者が発生した施設が大変なことは言うに及ばす、幸いにして未だ感染者が出ていないところでも、戦々恐々の思いで感染の予防や対策に努めていることでしょう。

 では、施設に限らず、在宅を含めた高齢者全体の活動への影響は? という興味深い調査結果が昨5日、国立長寿医療研究センター(長寿研)より報告されました。

 長寿研と筑波大学が連携し、東京や愛知、大阪、福岡などに住む65歳から84歳までの1600人を対象として今年4月23日から27日にインターネットで行われた同調査によると、今年1月から4月にかけて、1週間の運動などの活動時間がおよそ3割減少しました。研究グループは心身機能が低下する人や、介護が必要になる人が増える懸念がある、と指摘。感染予防と活動維持のバランスを保つことが重要、と呼びかけています。

 詳細によれば、新型コロナウイルスの感染拡大による影響が深刻化する前の今年1月、1週間で体を動かした時間は4時間5分。これに対し、緊急事態宣言が発令された4月の活動時間は3時間で、45分減少していました。また、対象者を「標準」「プレフレイル」「フレイル」の3つに分けても、活動時間はそれぞれ減っており、運動機能のレベルによる差が大きくないこともわかりました。

 一方、外出自粛要請の中、約半数が「何か運動をしている」と回答。複数回答でどんなメニューに取り組んだかを聞くと、「自宅内での運動」(35%)、「ウォーキング」(34%)などが挙がった。

 こうした結果を踏まえ、長寿研は「You Yubeなどで感染リスクに配慮した動画コンテンツをリリースしているので、高齢者にはそれらを活用し、生活不活発からくる要介護状態を防ぎ、健康寿命を延ばしてほしい」と語っています。厚労省では、公式サイトで「自宅でできる体操動画」の複数のリンクをまとめて紹介していますので、皆さんも一度覗いてみてはいかがでしょうか。


  1. 老人ホーム相談プラザトップ
  2. お知らせ
  3. 新型コロナの影響で高齢者の活動時間が3割減少 長寿研と筑波大が調査
お気軽に相談員にお尋ねください