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2018年03月23日

介護付き有料老人ホーム「グートハイム」 (医療法人社団 共生会 西荻鍋岡クリニック)≪前編≫

「西荻鍋岡クリニック」の入院設備が老人ホームの居室へと変身!

 お探し介護ライターが実際に施設へ足を運んで、見て、聞いて、体験して、感じたままを報告する施設訪問レポート。今回は介護付き有料老人ホーム「グートハイム」を訪ねました。


 「グートハイム」は、もともとは病院でした。と、いうと、「ああ、病院が老人ホームに鞍替えしたのね」などと早とちりする人がいるかもしれませんが、そうではありませんから、よく聞いてくださいね。

 誤解の無いように最初から説明しますと、東京都杉並区の西荻窪(住所でいえば西荻北3丁目)に、「西荻鍋岡クリニック」という整形外科・内科の病院(19床以下の病院はクリニックと定義されますが、ここでは総称として病院と表現します)がありまして、長らく地元で親しまれていたのですが、しばらくお休みしていました。お休みの理由は、敷地拡大に伴い、建物を新築したためです。

 そして昨年12月、晴れてリニューアルオープンを果たしたのですが、再開院にあたり、それまであった19床の入院設備を廃止。新たに、治療が必要な方が入居することができる介護付有料老人ホームを併設しました。それが「グートハイム」です。

 つまり、もともとは「西荻鍋岡クリニック」の入院設備であった19床が、そのまま、ではないですね、建物は新築ピッカピカの全30室、定員33名の介護付老人ホームの居室へと生まれ変わった、というわけです。

 そりゃまたずいぶん思い切りましたね、とは、それを聞いた時の私の勝手な感想ですが、よくよく聞けば、やはり、病院に入院していた患者さんが、そのまま入居できる老人ホームがなかなか見つからない、ということがしばしばあったそうで、いうなれば、地域の要望にお応えするためにオープンした老人ホーム、と言っていいでしょう。

グートハイム外観
新築で真新しい館内

病院と老人ホームが連携を超えて“一心同体”に

 ここで大事なのは、「西荻鍋岡クリニック」が決して廃業したわけではないこと。病院としての運営は「グートハイム」の建物内で従来通り再開していますし、加えて、入院設備を廃した代わりに「訪問診察」の体制を整えました。こちらはこちらで地域の要望に対応するためです。従って、簡単に言えば、「グートハイム」は“病院に併設の老人ホーム”ということになります。

 だったら最初からそう言えよ、という声が聞こえてきそうですが、あえて、もともとは病院だった、などと誤解を招きかねない表現をしたのには理由があります。
 これまで取材した施設では、どこも必ず、いくつかの協力医療機関との提携もしくは連携を強くアピールしています。老人ホームにおいて、病院との協力体制の構築は必須で最重要項目の1つですから、当然といえば当然ですね。その中には、老人ホームと病院を両方とも同じ会社や医療法人が運営しているケースもあって、そうした施設では、同系列や同グループ内に属する病院との連携を売りにしています。そりゃそうですよね。外部の病院よりは同系列の、いわゆる身内の病院と連携している、と言われれば、安心感が違います。また、同じ敷地内や同じ建物内に病院を抱えている老人ホームもありました。

 何が言いたいかというと、系列に病院を抱えている会社や医療法人が運営している老人ホーム、あるいは、同じ建物内に病院がある老人ホーム、というのは、「グートハイム」だけではなく、他にもあるのです。しかし、ここからが重要ですよ、いくら同系列の病院でも、介護と医療の現場は別ですから、どんなに連携しています、と胸を張ろうが、それはたんなる“連携”に過ぎません。
ところが、「グートハイム」は、先述したように、もともとは病院だったのがそのまま(というのは語弊があるにしても、実体はほぼそのままといっていいでしょう)老人ホームになったわけですから、これもう、“連携”を超えて、“一心同体”と言っていいのではないでしょうか。

 こうしたケースは他にもよくあるのかどうかは寡聞して知りませんが、少なくとも今まで取材した中では初めてです。病院に併設された老人ホームではなく、病院がそのまま老人ホームになった、というケースは。そうした成り立ちだからこそ、「グートハイム」は、病院との連携を超えた「医療と介護が一心同体」の老人ホームなのです。とはいえ、まだ「グートハイム」はスタートしたばかりですから、そうなり得る可能性がある、というぐらいで今は留めておきましょう。これからの「グートハイム」に期待を込めて。

病院と老人ホームが連携を超えて“一心同体”に
居室の標準的な対応
病院と老人ホームが連携を超えて“一心同体”に
二人部屋

JR西荻窪駅から徒歩約3分。「都市型」の老人ホーム

 おっと、また前置きが長くなりました。いざ、「グートハイム」へと参りましょう。最寄駅はJR西荻窪。都内在住の方には言わずもがなですが、念のため触れておきますと、JR中央線の中野から高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪、西荻窪、そして吉祥寺へと続くこのあたりは都内でも比較的暮らしやすいと人気のエリアです。住みたい街ランキングで常にトップ3に入る超人気タウン・吉祥寺のお隣の駅で、新宿へもわずか十数分で行ける西荻窪は、お洒落なカフェや良い飲み屋の数が多いことでも知られています。

 そんな西荻窪に位置するだけも十分に“都市型”の老人ホームなのですが、また駅から近い、近い。北口を出てバス通りを左に進んで徒歩3分。歩いてもすぐだし、道もまっすぐでわかりやすいし、バスなら「西荻北3丁目」バス停が目の前にあるしで、立地は最高です。

 もっとも、「グートハイム」は基本的には要介護者のみですから、近所で買い物が便利だとか、お店が多いとかの暮らしやすさというのはあまり関係ないのかもしれません。が、家族にとっては大事なポイントですよね。西荻駅から徒歩3分のここなら面会にも来やすく、面会のついでに買い物などの用事も済ませられます。
さらに言えば、要介護の入居者であっても、「元気になって、美味しいものを食べに出かけよう」というモチベーションにもつながることと思います。なにしろ近辺には美味しいお店がたくさんある西荻ですから。

 ともかく、今まで取材した中では最も“都市型”であることが、前述した病院と併設で“医療と介護が一心同体”とともに、「グートハイム」の大きな特色といえます。

JR西荻窪駅から徒歩約3分。「都市型」の老人ホーム
清潔感溢れる廊下
JR西荻窪駅から徒歩約3分。「都市型」の老人ホーム
ロビーのような食堂

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