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2018年03月23日

介護付き有料老人ホーム「グートハイム」 (医療法人社団 共生会 西荻鍋岡クリニック)≪後編≫

駅から至近ながら静かな住環境で、都会の利便性と暮らしやすさを両立

 お探し介護ライターが実際に施設へ足を運んで、見て、聞いて、体験して、感じたままを報告する施設訪問レポート。介護付き有料老人ホーム「グートハイム」の後編です。


 西荻駅から歩いて拍子抜けするほどすぐ着いた「グートハイム」の真っ白な建物外観は、なんと言えばいいのか、老人ホームには見えないのは最近はどこもそうですから驚きませんが、よくあるマンション風ともまた違います。なんとなく公共の建物っぽく見えなくもないのは、やはりもとは病院だったからでしょうか。いや、建物内にちゃんと病院はあるのですから、病院のように見えてもあながち的外れではありませんね。

 また、先程から「駅から近くて便利」であることを強調していますが、そのわりに周囲は静か。西荻に限らず、暮らしやすいと言われる街はどこもそうですが、駅周辺はたいそう賑わっていても、表通りから1歩それるだけで雰囲気は一変。喧騒とはかけ離れた閑静な住宅街が広がっています。「グートハイム」の周辺もその例に漏れず、駅前の騒音がここまでは届きません。利便性と引き換えに静粛性が損なわれるという心配はないでしょう。

 また、「グートハイム」の玄関は、バス通りから路地に入り(西荻駅から来ると左折し)、さらに道路から引き込んでいる(入口が道路に面していない)ので、入りやすくなっています。車寄せのスペースがないのだけはしょうがないですね。これは“都市型”で土地代が高い施設の宿命です。でも、表通りから外れた路地ですから、乗り降りする間だけの停車でしたら大丈夫そうですよ。周辺にコインパーキングもたくさんありますから、慣れればそう不便とは感じないと思います。

居室のベッドが奥に見えるタイプ
居室のベッドが見えないタイプ

1室1室の間取りが異なる全30室

 それにしても今回は、館内に入る前に色々と言いたいことがたくさんありまして、お待たせしましたが、ここでやっと館内に足を踏み入れます。

 入ってすぐ右手に受付、左の壁になにやら漢詩が額入りで飾られています。聞いてもわからなかったのですが、後で調べたらとっても有名な、「月落烏啼霜満天」からはじまる中唐の詩人・張継の代表作「楓橋夜泊」の一首でした。ややもすると、知らないと恥ずかしい、かもしれないぐらい日本人の間でも知られた漢詩だそうですよ。この機会に知ってよかった(笑)。皆さんもご来館の際には拝観を。

 館内を案内してくれたのは、鍋岡恵子取締役・施設長。その名前からわかる通り、「西荻鍋岡クリニック」の経営者でもある偉い方が自ら対応してくださって恐縮です。と言いつつ、鍋岡景子さんご本人はそんな偉そうな感じは全然ない、ごく普通の(といったら失礼かもしれませんが)気さくな方でした。
そんな鍋岡施設長と案内してもらいつつお話して感じたのは、「アットホーム」だなあ、ということ。この施設長からも院内の雰囲気からも漂う「アットホーム」さは、「医療と介護が一心同体」「都市型」に続くもう1つのキーワードです。
 そもそも「西荻鍋岡クリニック」自体、ずっと鍋岡さん(親しみやすいのでこう呼ばせていただきます)一族による家族経営の病院だといいます。さぞかし、“町のお医者さん”として地元の方々に親しまれてきたんでしょうね。それは「グートハイム」という老人ホームとなった今も変わらず、スタッフもほぼ変わらず、建物こそ新しく大きくはなりましたが、雰囲気はそのまま、「人の優しさが感じられるホーム」となっています。

 と、いかんいかん、今回はつい、全体的な概要や印象のお話ばかりで、具体的な施設の紹介がまだでした。仕切りなおして、まず、居室は1人用個室が27室、2人用が3室で定員33名。建物の大きさのわりに部屋数は少なめですが、これは何度も申し上げている通り、建物内に病院があるのと、鍋岡さん一家の住宅も入っているから。職住一体ですね。

 全室トイレ付きで、緊急時のコールは職員1人1人が携帯するPHSにもつながります。その他、基本的な設備はもちろん完備ですが、面白かったのは、1部屋1部屋の間取りというかレイアウトがそれぞれ異なっていること、中には、玄関のドアを開けると廊下になっていてベッドが見えない部屋もあります。これは考え方次第で、同じタイプの部屋ばかりよりも、1つ1つタイプが異なるほうが面白い、という人は意外に多いのではないかと思います。見学の方はぜひ、できるだけ多くの部屋を見て、間取りの違いを確かめて、お気に入りの部屋を見つけてください。

 浴室ももちろん普通浴に加えて介助バスつきの機械浴室あり。食堂は、まだ入居者が少ないこともあって広々したスペースをゆったりと。本格的なグランドピアノや麻雀卓もあって、食堂というよりはロビー、もしくは談話室のような雰囲気です。

1室1室の間取りが異なる全30室
食堂のソファとグランドピアノ
1室1室の間取りが異なる全30室
麻雀卓

アットホームな雰囲気と、リハビリやレクリエーションの充実が特色

 最後に、鍋岡恵子施設長と鍋岡政義会長、そして生活相談員で柔道整復師でもある坂本幸博さんも交えてお話を伺いました。
「昨年12月にオープンした当施設は、定員33名の小さな施設ですが、併設のクリニックの医師が常時対応できる体制を整えていることと、24時間365日看護師・介護職員常駐で夜間ケアも行えるのが特色です、また、リハビリの充実も自慢で、とくに彼(坂本さん)のような柔道整復師がいるというのは、他の施設ではあまりないのではないでしょうか」

 この併設のクリニックについてはすでにくどいほど触れていますので省略しますが、リハビリについて少し説明すると、「西荻鍋岡クリニック」は整形外科ですから、リハビリに関しては専門です。柔道整復師という資格は私も今回初めて知りましたが、どんなリハビリを行うかについての説明はここではとても書ききれないのでまた別の機会に。

 とにかく、理学療養士や作業療法士、言語聴覚士などによるリハビリが可能な老人ホームは他にも多くありますが、柔道整復師によるリハビリを受けられるのは珍しく、これも当施設の特色の1つといえます。しかも、その柔道整復師が外部からの招聘とかではなく、スタッフの一員として常駐しているのですから、「リハビリに強い」というのは間違いないでしょう。


 いかがでしょうか。「医療と介護が一心同体」で、「都市型」ながら「アットホーム」な「グートハイム」。昨年12月にオープンしたばかりですから、早い者勝ちですよ。そういえば、まだ新しくピッカピカの施設であることも、メリットの1つです。興味を持たれた方は、お早めの見学予約をおすすめします。

アットホームな雰囲気と、リハビリやレクリエーションの充実が特色
普通浴室
アットホームな雰囲気と、リハビリやレクリエーションの充実が特色
機械浴室

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