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2019年01月31日

介護付有料老人ホーム「らいふアシスト馬車道」 (トラストガーデン株式会社)《後編》

最新のマシンと常勤のPTによる専門性の高い充実のリハビリプログラム

 お探し介護ライターが実際に施設へ足を運んで、見て、聞いて、体験して、感じたままを報告する施設訪問レポート。介護付有料老人ホーム「らいふアシスト馬車道」の後編です。



 運営会社が変わり、新生「らいふアシスト馬車道」となって最初に手掛けたリニューアルの目玉、それが「機能訓練室」。ということで、そんなに力を入れているのでしたら、そこにあるリハビリ用マシンについても詳しく説明してみましょう。通常ならそんなことしませんが、なにしろ目玉ですからね。たまたま頂いた資料に載っていたので、これで文字数を稼ごう、なんて邪な考えではない、とは言い切れませんが。

 トレーニングマシンの1つ目は「レッグプレス」。下肢筋全般の筋肉を強化し、立ち上がる、座る、しゃがむ、歩く等の動作、日常生活に必要な筋肉を強化します。強化される筋肉は、大腿四頭筋・大腿筋・ハムストリングス・下腿三頭筋。

 トレーニングマシン2つ目は、「ローイング」。広背筋、菱形筋を強化して、高齢者特有の円背(猫背)を予防・改善します。強化される筋肉は、広背筋・三角筋・菱形筋・脊柱起立筋・僧帽筋。

 トレーニングマシン3つ目は、「アブダクション」。座ったままで歩行動作に近い効率的な上下肢運動を行うことができ、骨盤の安定性を高め、歩行や片足立ち時のふらつきによる転倒を予防します。強化される筋肉は、中殿筋・小殿筋・大腿筋膜張筋。

 また、物理療法として、「低周波治療器」「温熱治療器」「加圧治療器」があり、それぞれ低周波(電気)、ホットパック(温熱)、メドマー(加圧)により痛みやこりを軽減して、血行を良くし、むくみや冷えを改善します。

 さらに、有酸素運動機器、マッサージベット、平行棒、階段昇降を備え、常勤の理学療法士(PT)が3カ月ごとの身体評価を行い、入居者ひとり一人の状態に合わせた個別プログラムを作成しながら、健康寿命のためのお手伝いをします。

 ついでに、医療・サポート体制として、顧問医も資料に載っていたので、紹介しておきます。医療法人社団ミッドタウンクリニック理事・東京医科歯科大学名誉教授の下門顕太郎・医学博士です。東京ミッドタウンクリニックをはじめとし、検診、治療サポート、さらに予防医療・健康サポートといったプライマリー・ケアを提供する「医療法人社団ミットタウンクリニック」の理事を務める下門医師には、長年、老年病の研究に携わってこられた実績から、医療面だけでなくリハビリテーションや食事の監修を通して、トラストガーデンの入居者の健康を、専門にとしてあらゆる面からサポートしていただきます。

 普通、どこの施設でも提携医療機関の記載はありますが、医師を個人まで特定して記載しているのは珍しいですね。それだけ下門医師には全幅の信頼を寄せており、医療サービスやサポート体制に自信がある、ということでしょう。

改装後の居室。シックな雰囲気で高級感もアップ!
改装後の居室。収納もたっぷり。
改装後の洗面とトイレ。使いやすくなってなおかつ省スペース

回廊式の廊下は幅もゆったり。木のフローリングと白い壁が清潔感と温かみを両立

 続いてエレベータで2~4階へ。3フロアともレイアウトはほぼ同じなのでまとめて説明しますと、フロア中央に浴室や職員室などが位置し、それらを東西南北ぐるりと取り囲むようなかたちで居室が並んでいます。

 したがって廊下はいわゆる回廊式。リビングダイニングから左右どちらの廊下を進んでも、ぐるっと一周してまたダイニングへ戻ってくるというレイアウトとなっています。廊下で歩行訓練すると、「今日は何周回った」とか、わかりやすくていいですね。

 その回廊式の廊下の床は、木肌を活かしたフローリングで、白い壁と調和して清潔感がありながら温かみもある雰囲気を醸し、廊下の幅も広々ゆったり。居室は全74室で、定員も74名。つまり全室個室ですが、居室面積は18.02~26.19㎡と、部屋によって結構差がありますので、入居の際はよく確認しましょう。

 たとえば隅のいわゆる角部屋では、部屋の前の廊下も回廊式廊下から張り出していて、そこはその部屋の住人しか使わない廊下だったりします。つまり、居室の前に自由に使えるスペースが広がっている部屋もある、というわけですが、どこまで自由に使えるかは応相談ということで。あくまでも共有スペースの一部ですから、自由、という言葉は不適切なのかもしれないことはお断りしておきます。

 居室設備は電動ベット、寝具、カーテン、チェスト、エアコン、ベッドとトイレの2カ所に呼び出しボタン、TV・電話端子、入口が広い手すりつきトイレ、車いすでも使いやすい洗面台、それ以外はオプションで。適切な介護を提供するため、部屋の変更をお願いする場合がありますが、その際の追加費用の請求・減額調整は行いません。

 この居室も順次リニューアル中ということで、改装前と改装後を見比べることができました。いや、改装前の部屋も全然いいじゃん、これなら別に文句はないよ、と思ったんですが、でも、改装後の部屋を見たら、やっぱ、違うな~、と、感心しましたね。

 一番の違いは床の色でしょうか。改装前は多分、ほぼ廊下と一緒のフローリングでしたが、改装後は、同じフローリングでも色が濃い目。シックで重厚感を増しています。また、トイレと洗面台を、もっと使いやすいようリニューアルした結果、居室スペースが広がったように感じました。恐らく、そう感じさせるよう、計算し尽くされた設計なんでしょう。

 皆さんも、できたら改装前の部屋と、改装後の部屋を見比べることができると、より一層リニューアルした居室の良さを感じられることと思いますが、前編でも申し上げましたように、取材してからこの原稿をまとめるまでにかなり間があきましたから、もう改装前の居室を見ることはできないかもしれません。改めて、原稿が遅れたことをお詫びします。

回廊式の廊下は幅もゆったり。木のフローリングと白い壁が清潔感と温かみを両立
改装後の洗面とトイレ。使いやすくなってなおかつ省スペース
回廊式の廊下は幅もゆったり。木のフローリングと白い壁が清潔感と温かみを両立
回廊式の廊下。フロアをぐるりと一周できる
回廊式の廊下は幅もゆったり。木のフローリングと白い壁が清潔感と温かみを両立
隅の角部屋の前にはこんなスペースもあったりして

リハビリ、24Hナース、職員体制1.5:1、の3つの特長

 ひと通り館内を見て回ったところで、改めてお話を伺いましょう。え、浴室は?とか、肝心の食事について触れてないじゃないか、なんて思った方もおられることと存じますが、それらについてもリニューアル中ということですから、あとはぜひ、見学に来られてご自身でお確かめください。

 というわけで、お話してくださったのは、トラストガーデン第一営業部・入居層相談課の澤千裕課長です。お名前だけだと女性と間違えそうになりますが、見た目は男っぽくでイケメンの澤さん、「らいふアシスト馬車道」の特長として、①リハビリ、②24ナース、③職員体制1.5:1、の3つを挙げました。

 なるほど、簡潔にまとめていただきありがとうございます。じゃあ次は……「いやいや、待ってください。その一つひとつに色々あるんですよ。例えば①リハビリですが―ー」

 あ、リハビリについては、マシンの説明までしたからいいです。「じゃあ、②24ナース。ただ単に看護師が24時間常駐するだけではありません。常駐するのは、いずれも“経験豊富”な看護師です」と、熱く語る澤さん。意外に情熱家のようです。さらに、「③の職員体制ですが、うちでは派遣さんがいません。全職員が直接雇用で、福利厚生もしっかりしています」。
 聞けば、当施設のスタッフは、支配人を筆頭に、前の会社から引き続いて働いている人がほとんどだそう。それもあって、福利厚生をより重要視しているんでしょうね。

 よい施設をつくるためには、入居者の満足度を高めることが大事なのはもちろんですが、その前に、働く人の満足度を高めるのも大事。というのはビジネスの世界ではもはや常識(ちなみに顧客満足度はCS、従業員満足度はESといいます)。なんですが、介護業界ではまだまだそれが浸透しているとは言い難い状況です。

 その点、福利厚生の充実ぶりをアピールする当施設では、ESの大切さをちゃんと理解していらっしゃるようで、頼もしい限り。ぜひとも、もっともっとESを高めて、遅れている介護業界の意識を変えてほしいものです。

 もう1点、澤さんの話の中で、強く印象に残ったのが、「うちはケアマネが手厚いのも特長の1つです」という言葉。これ、最初はピンと来なかったんです。だって、施設に入れば、その施設専属のケアマネージャーに担当が変わることを、恥ずかしながら知らなかったから。それは法律かなんかで決まっていて、入居前に契約していたケアマネがいくらよくても、入居後に引き続き契約するのは不可。強制的に、その施設のケアマネに切り替わる、ということを説明してもらって、はじめて、その言葉の意味がわかりました。なるほど、だから施設専属のケアマネが重要なんですねえ。いや、勉強になりました。澤さん、ありがとうございました。

 では、最後に締めのお言葉を。
「私たちは、“施設”という言葉を嫌い、なるべく使わないようにしています。なぜなら、ここを“施設”ではなく、“我が家”だと思っていただきたいから。だから、“施設”は“ホーム”と言い換えています」
 素晴らしい。大変良いお言葉をいただいたところで、これにて取材は終了。と思ったら、村上友啓支配人がご挨拶に来てくださいました。お忙しいでしょうに、わざわざすいません。

 でも、施設、もとい、ホームについては澤さんから十分にお話を伺ったので、村上支配人には、現在、入居を検討されておられる方々に、何かひと言ください、と無茶振りしたところ、さすが、「らいふアシスト馬車道」の設計から関わってきた村上さん。支配人として築き上げたサービスの質と、研鑽されたホスピタリィとの融合を図るため、職員とともに一丸となり日々邁進して13年。意外にもすらすらと話してくださいました。曰く、
「私たちとしては、やはり一度は見学にお越しになっていただきたいのですが、そのときに見てほしいのは、入居者様の“表情”、そして“笑顔”です。どこよりも“笑顔”に溢れたホームであることに、私たちは自信を持っています。同時に、スタッフの働きぶりや、館内の雰囲気なども、ぜひ、肌でお感じいただきたい、と思っています。ホームの良し悪しは、入居してみないことにはわからない、とよく言われますが、ここでは、見学だけでもきっと、わかっていただける、と信じています」
 いかがでしょうか。洗練と歴史が薫る街・馬車道で、村上支配人をはじめ熱いスタッフがいて、なおかつリニューアルして新たに生まれ変わった、いや、今もリニューアル中でもっともっと良くなろうとしている「らいふアシスト馬車道」に、期待せずにはいられません。(了)

リハビリ、24Hナース、職員体制1.5:1、の3つの特長
廊下に展示された入居者の作品。絵画ではなく、ちぎり絵?の力作。
リハビリ、24Hナース、職員体制1.5:1、の3つの特長
廊下にはこんな飾り物が置ける棚も。お洒落
リハビリ、24Hナース、職員体制1.5:1、の3つの特長
村上友啓支配人

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