介護付有料老人ホーム「ツクイ・サンシャイン成城」 （株式会社ツクイ）《前編》
京王線「千歳烏山」駅、小田急線「成城学園前」駅より無料シャトルバス運行中！
お探し介護ライターが実際に施設へ足を運んで、見て、聞いて、体験して、感じたままを報告する施設訪問レポート。今回は介護付有料老人ホーム「ツクイ・サンシャイン成城」を訪ねました。
以前取材した（確認したら昨年６月でした）「ツクイ・サンシャイン横浜戸塚」に続き、サンシャインシリーズから２施設目の登場となる「ツクイ・サンシャイン成城」。“福祉に・ずっと・まっすぐ”に、介護一筋３５年、「真心」と「サービスの質の高さ」をモットーに日々邁進し、現在は全国に２８施設を展開するまでになった(株)ツクイについては、「ツクイ・サンシャイン横浜戸塚」の項で結構詳しく触れていますので、ぜひそちらもご覧ください。ということで、ここでは割愛させていただきまして、早速、「ツクイ・サンシャイン成城」へと参りましょう。
おお、いつも前置きがダラダラ長い！と叱られているのに、今回は本題に突入するのが早いなあ。やればできるじゃん、と自分でも感心しつつ、降り立ったのは京王線「千歳烏山」駅。パンフレットではここの西口より徒歩約18分（約1.2km）とありますが、お隣の「仙川」駅からも徒歩約17分（約1,3km）。距離は「千歳烏山」駅のほうが近いけど、歩くと「仙川」駅からのほうが早い、というのは、道筋やなんかの問題でしょう。が、どっちにしても、歩いて17～18分はちょっとキツいかなあ、と思いきや、さすがツクイ。なんと、無料シャトルバスを運行しているじゃありませんか。ルートは「千歳烏山」駅からと、小田急線「成城学園前」駅からも、１日５～６便ほど運行中。詳しくはお問い合わせください。
とはいえ、これまで取材したなかにも無料シャトルバスを運行している施設はありましたから、そう驚くことではないんですが、過去の例では、事前にシャトルバスがあることを知らずに、後になって「しまった。これを使えばよかった」と、地団駄踏むのがいつものパターン。だったんですが、今回は違いますよ。同行したお探し介護相談員がちゃんと調べてくれて、行きも帰りもシャトルバスを使うことができて、贅沢にも送迎つきの取材とあいなりました。いやはや、これはラクチン。ありがたや～。
ただし、ご利用の際は発着時間とともに乗降場所もあらかじめしっかり確認を。とくに「千歳烏山」駅のシャトルバス乗り場は、駅からほんのちょっとですが離れていますので注意してくださいね。
世田谷区の中でも高級住宅地や学園都市として“憧れの街”・成城
というわけで、「千歳烏山」駅から無料シャトルバスに乗って、「ツクイ・サンシャイン成城」へ。歩いて18分の道のりもクルマだとあっという間です。
ちなみに「ツクイ・サンシャイン成城」が在所する世田谷区は、東京２３区内でも住みたい街ランキングやなんかで常にトップクラスの人気を誇るエリア。その世田谷区内でもとくに「成城」は、都内有数の高級住宅街として知られるとともに、あの安倍首相も卒業生である成城大学を筆頭に、いくつもの学校が点在する学園都市でもあります。成城学園は中高一貫の男子校ですから、在校生は“成城のおぼっちゃん”なんて呼ばれたりしてますね。まあ、とにかく色んな意味で、「成城」は“憧れ”の街、といっていいでしょう。
「ツクイ・サンシャイン成城」の住所は「世田谷区上祖師谷6－29－19」なのに、施設名では「成城」を名乗っているのも、そのほうがイメージがいいからに他なりません。こうした例はよくありますよね。銀座じゃないのに銀座〇〇ビルとか、吉祥寺じゃないのに吉祥寺〇〇コーポとか。ですから、「ツクイ・サンシャイン成城」も、ほんとは成城じゃないのに！なんて目くじらは立てないように（笑）。
そんな“憧れの街”、成城なんですが、隣の祖師谷も含めて、高級住宅街ではあるものの、結構、大きなクルマだと通りずらいような、狭い道が多いんです。おそらくまだクルマが珍しい頃からすでに街並みが形成されていたからでしょう。なので、自家用車で「ツクイ・サンシャイン成城」に向かわれる際、もし大きなクルマでしたらご用心。運転に自信がない方はなるべくシャトルバスをご利用ください。なんてったって無料！ですから。
あ、クルマでお越しの方にもう一つ注意を。カーナビに施設住所をそのまま入力すると、駐車場入り口とは反対の裏手に案内されてしまうことがあるので、注意してください、とのこと。カーナビへの入力の仕方も、施設へ問い合わせれば教えてくれますから、事前に確認したほうがいいですよ。
で、我々の乗ったシャトルバスですが、さすがに運転手さんは慣れたもので、ハイエースのような７～８人乗りの大きなクルマでも狭い道を器用に抜けて、難なく到着した「ツクイ・サンシャイン成城」は、広い！というのが第一印象。住宅街の狭い道をクネクネと通ってきた先に、ぽっかり、という感じで、かなりの台数のクルマが停められそうな駐車場が広がっていて、その奥にデン！と、Ｌ字型で横長の建物があたかも涅槃像（寝釈迦像）のように横たわっています。あ、あくまで個人的な印象ですからね。ご見学に訪れた際は涅槃像のことは気にしないでくださいね。
広くて高級感溢れる１階と、吹き抜けの空間がもたらす開放感がうれしい２階
「ツクイ・サンシャイン成城」の居室数は、全室個室の１２１室。これだけの居室数がありながら建物は３階建てなので、どうしても横長になってしまうのはわかりますが、よくもまあ、これだけの土地と、こんなに広い駐車場を、いかにも地価が高そうな世田谷区で確保できましたねえ、と感心します。それもまた、さすがツクイ、といったところでしょうか。
その綺麗に整地された駐車場と、涅槃像のように（しつこいようですが、忘れてください）デン！と横たわる建物に気をとられて見落としましたが、パンフレットによれば、この半径２km圏内には、美しい桜並木や蘆花恒春園、仙川沿いの公園緑地などが広がっているようです。
そういえば、後でも触れますが、屋上から周囲を眺めると、都心に近い割には緑が多い、と感じました。そんな都心へのアクセスの良さと、緑豊かな環境を併せ持ち、シルバーライフの拠点にふさわしい魅力にあふれた地に、「ツクイ・サンシャイン成城」はあります。
では、館内へ入りましょう。正面玄関前の、ピロティというんでしょうか、屋根が張り出していて乗降の際も雨に濡れないで済む車寄せも、広々ゆったり。２～３台のクルマから同時に乗降可能です。さりげなく置かれたチェアやベンチもいいっすねえ。
我々もそこでシャトルバスを降り、ガラス張りの自動ドアを開けて館内に足を踏み入れれば、またしても余裕たっぷりのエントランス。高級感溢れる応接セットやソファなどが周りとの間隔を十分にとって配置され、奥に見えるレンガ風の壁には入居者の作品、書棚には俳句の色紙、左手の受付兼事務室の横にも陶芸作品をディスプレイ。なんだか入居者の作品が美術品のように見えます。
そうした高級感もさることながら、入ってすぐ感じたのは、全体がやけに明るいなあ、ということ。昼間だったし天気もよかったので当たり前といえば当たり前ですが、奥の方のあまり日差しが届きそうにないところも明るいので、なぜかと思ったら、その理由はすぐわかりました。
上を見上げると、２階までが吹き抜けになっているんです。そこで２階に上ってみれば、ガラスに覆われた吹き抜けの空間を真ん中にして、左右に廊下と居室を配した造り。いや、これは贅沢な空間の使い方ですねえ。廊下を歩けば、反対側の廊下を見通せ、１階も見下ろせるという、これ以上ない開放感。がありながらも、安全に配慮したガラスの囲いに手すりもしっかりついていて、歩行訓練にも最適。居室の前の廊下が、こんな歩きたくなるような廊下なんて、素晴らしい。さぞかし健康になれそうです。といったところで前半は終了。続きは後編で。
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