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2018年06月04日

サービス付き高齢者向け住宅「ウエリスオリーブ町田中町」 (NTT都市開発)《後編》

全66室、地上10階建ての高層サ高住。2階に「つなぐカフェ」

お探し介護ライターが実際に施設へ足を運んで、見て、聞いて、体験して、感じたままを報告する施設訪問レポート。サービス付き高齢者向け住宅「ウエリスオリーブ町田中町」の後編です。


サ高住だからというよりは、隣の分譲マンションとほぼ同じデザインだからでしょう、どこからどうみても高級マンションとしか思えない入り口から中へ入ろうとして、ふと横を見ると、なにやら「まちライブラリー つなぐカフェ」と書かれた看板が。そこにある階段を上がって2階がカフェで、普通に営業しているようですね。

なるほど、一般の人も気軽に利用できるカフェが同建物内にあると、入居者も家族もうれしいだろうなあ、なんちゃって、感心したふりをしている場合じゃないですね。すでにお気づきの方もいらっしゃるでしょう。前編の「ウエリスオリーブ」シリーズは「つなぐTOWN」というプロジェクトの一環である、という話を覚えている方ならピン!ときたはずですが、この「つなぐカフェ」こそが、「つなぐTOWN」の象徴であり、「つなぐTOWN」には欠かせない存在なのです。

どういうことか、詳しくいうと、「つなぐカフェ」とは、「ウエリスオリーブ」入居者の食堂も兼ねた“地域交流スペース”です。その特徴は、現地調理方式で提供される料理やドリンクと、地域住民や入居者による持ち寄り図書館的なライブラリー機能(これがいわゆる「まちライブラリー」ですね)、そして、入居者とマンション住民、地域住民を“つなぐ”専任のコミュニティマネージャーの配置。このコミュニティマネージャーを中心に行われるさまざまなイベントやセミナー等を通じて、「本」を介した交流を育んでいこう、というわけです。

 また、「つなぐカフェ」はシアタールームやファミリールームも備えています。入居者も家族や友人と一緒に楽しめますし、地域イベントなどでも活用できるという、まさに“地域交流”カフェ。お近くにお寄りの際はぜひ覗いてみてください。

 と、まあ、「つなぐカフェ」だけでも色々と言うべきことがまだたくさんあるのですが、その話だけで終わってもいけないので、先を急ぎます。興味のある人はご自身で調べてくださいね。「つなぐTOWN」もそうですが、「まちライブラリー」も想像以上に大きく広がりもあるプロジェクトですから。

 あ、言い忘れましたが、「つなぐカフェ」は食事もドリンクも他に負けず劣らず充実していますよ。コンセプト的な話ばかりしてしまったので、メニューは二の次かと思った人もいるかもしれませんが、ちゃんと食材にも調理にもこだわっていますし、値段もリーズナブルなので、お近くに行かれた際は普通のカフェとしてご利用ください。

3Fの大正ノスタルジーをイメージしたラウンジ
3~6Fプラチナフロアの明るく上質な廊下

要介護者向けの「プラチナルーム」と、自立者向けの「スイートルーム」

 後編も半ばを過ぎて、ようやく「ウエリスオリーブ町田中町」の建物内へ入ります。エントランスは受付、じゃなくてサービスカウンターとエレベータのみ。他のスペースは併設のデイサービスが占めているようです。

 2階にはスイートルーム2室と、「ウエリスオリーブ」シリーズでは初めてという畳敷きの娯楽室兼ゲストルーム。家族の宿泊も可能です。また2階は先ほどの「つなぐカフェ」と廊下でつながっていて、建物内からも出入りできます。入居者の食堂も兼ねているわけですから当然といえば当然ですが、一般の人も利用するカフェとダイレクトにつながっているのはいいですね。

 3~6階は要介護者向け、全室20㎡の「プラチナルーム」が44室。車椅子対応洗面台、トイレ、ベンチ、緊急コールボタンなどを装備。3階に「大正ノスタルジー」をイメージしたラウンジや機械浴、4、5階には「つなぐカフェ」に行けないプラチナルーム入居者向けの食堂兼ラウンジなどもあります。

 ちなみに、そのプラチナルーム入居者向けの食事も美味しいと評判だそうです。が、今回は残念ながら試食はできなかったので写真をお借りしました。たしかに美味しそうです。

 そして7~10階の20室と2階の2室を合わせて全22室のスイートルームは自立者向けで、居室面積も広めの30.34(1R)~56.40㎡(2LDK)。2人入居可能な1LDKの居室にはなんとウォークインクローゼットまで備え、ウエリスオリーブシリーズ初の50㎡を超える2LDKの居室もあります。さらに、入居者専用のトランクルームも計15区画用意。これは物持ちにはうれしいですよねえ。

要介護者向けの「プラチナルーム」と、自立者向けの「スイートルーム」
7~8階スイートフロアのシックで落ち着いた廊下
要介護者向けの「プラチナルーム」と、自立者向けの「スイートルーム」
スイートルームのウォークインクローゼット

サ高住ならではの「“便利な自由”を楽しんでください」と支配人

 要するに、低層階は要介護者向けのフロア、高層階は自立者向けのフロアときっちり分けられ、エレベータも別々で動線も分離されている、ということです。が、スイートルームから要介護になった際のプラチナルームへの移り住みも可能。逆にプラチナルームから元気になってスイートルームへ、というケースもなくはないそうで、「元気になって上のスイートへ移ろう!」という目標ができるかもしれませんね。

 なお、介護が必要な入居者は、1階に併設のデイサービスや訪問介護、居宅介護支援の各事業所(テルウェル東日本株式会社が運営)のサービスが受けられる他、介助や清掃などを利用回数に関係なく定額料金で受けられる「プラチナパック」というサービスも用意。この「プラチナパック」は同シリーズならではのサービスとして要注目です。

 駆け足で館内を巡って、再び「つなぐカフェ」へ戻ってくると、たまたまお茶を飲んでいたのが大山支配人。てっきりお客さんかと思った(笑)大山さんは、どうやらこうした施設の支配人としては珍しいタイプのようで、それまであまり聞いたことがない話を、思いがけない視点から、独特の表現で語ってくれました。皆さんにもぜひお聞かせしたい面白い話なのですが、残念ながら文字数もそろそろ尽きましたのでまたの機会に。

 ただ、大山支配人の話の中で、印象に残ったことを1つだけ挙げるなら、それは「サ高住ならではのサービスを心がけています」という言葉です。

 サ高住の入居者は比較的自立度が高いので、過度なサービスは必要ない、というと誤解されやすいのですが、それは決して手を抜いてもいいということではありません。しっかり見守りながらもプライバシーは尊重するという、むしろより高度な介護といえます。

 そのことを大山さんは、“便利な自由”という簡潔な言葉で見事に表現しました。ね、なかなか独特で、かつ含蓄もあると思いませんか? そんな大山さんのキャラクターも施設の雰囲気づくりに一役も二役もかっていることが伺えますので、皆さんも見学に来られた際は、大山支配人ともお話をされてみてはいかがでしょうか。



サ高住ならではの「“便利な自由”を楽しんでください」と支配人
入居者専用のトランクルーム
サ高住ならではの「“便利な自由”を楽しんでください」と支配人
プラチナルーム入居者向け食事例

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