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2018年05月28日

サービス付き高齢者向け住宅「ウエリスオリーブ町田中町」 (NTT都市開発)《前編》

NTTグループが運営するサービス付き高齢者向け住宅

 お探し介護ライターが実際に施設へ足を運んで、見て、聞いて、体験して、感じたままを報告する施設訪問レポート。今回はサービス付き高齢者向け住宅「ウエリスオリーブ町田中町」を訪ねました。


 サービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住と表記)の「ウエリスオリーブ」シリーズを展開しているのは、NTT都市開発という会社。NTTというからには、あのNTT、もともとは電電公社(歳がバレますね)の関連なのはわかるけど、都市開発って何?と不思議に思って資料をよくみると、いやはや、東京オペラシティだの、アーバンネット大手町ビルだの、まさにビッグな都市開発。さすがNTTというべき巨大プロジェクトを手掛けてきた会社じゃないですか。

 「ウエリス」も最初は2000年にNTT都市開発が立ち上げた分譲マンションのブランド名で、そのサ高住版が「ウエリスオリーブ」ということですね。ちなみに「オリーブ」は、平和の象徴として世界中で親しまれていることからの命名だそうです。

 もっとも、厳密にいえば、NTT都市開発はあくまでサ高住の事業主もしくは貸主であって、運営主体はテルウェル東日本(旧財団法人電気通信共済会)という、NTTグループ各社の福利厚生や社会福祉事業を行っていた会社です。

なので、「都市開発の会社が介護なんてできるの?」などと余計な心配は無用。開発から建物の設計・建設まではNTT都市開発ですが、実際に施設を運営しているのはNTTグループ内の福祉・介護を担ってきたプロフェッショナルですから、むしろNTTという国内有数の巨大グループが運営するサ高住ということで、文字通り、大船に乗った気になっていいんじゃないでしょうか。

 これまで取材した中でも経営母体が大きな施設はいくつかありましたが、今回はその中では文句なしに最大級(いちいち調べはしませんが)。「ウエリスオリーブ」シリーズでいえば、今年3月にオープンしたここ「ウエリスオリーブ町田中町」が7施設目、5月1日にオープンした「ウエリスオリーブ東村山富士見町」を加えても全8施設と、数はまだ少ないですが、いずれどんどん増えていくであろうと思われます。なんてったってNTTですから。

「ウエリスオリーブ町田中町」建物外観
「つなぐカフェ まちライブラリー」入り口

「あけぼの病院」にNTTグループ社宅跡地を譲り、移転した病院跡地に建築

 前置きが長いといつも怒られるんですが、もう少しお付き合いください。ちょっと難しい話になりますが、大事なことなので。

 「ウエリスオリーブ」シリーズは、基本的にNTTグループの社宅等の跡地を活用して建てるという、NTTグループならではの特色があります。が、現在「ウエリスオリーブ町田中町」が建っている場所は、NTTグループ社宅跡地ではありません。もとは「あけぼの病院」が建っていた場所でした。

 そして、そこから道を挟んだ斜め向かいに「NTT東日本 町田中町社宅」があったのですが、5,6年前に社宅は取り壊され、その社宅跡地に「あけぼの病院」が新しく病院を建てて移り、その「あけぼの病院」跡地に「ウエリスオリーブ町田中町」を建てた、という経緯があります。ややこしいけど理解できてますか?

 つまり、「ウエリスオリーブ町田中町」は、もとNTTグループの社宅跡地を、市の中核病院である「あけぼの病院」へ譲った、ということで、その開発の段階から地域医療・福祉に貢献している、ともいえるわけです。病院は医療をストップするわけにはいきませんからね。これは入居者には関係ない話かもしれませんが、あえて記させていただきました。

 そしてもう1つ、特筆すべき特色がありまして、それはサ高住宅と分譲マンションを複合した「つなぐTOWN」として開発されていること。「ウエリスオリーブ町田中町」にも、その隣というか、同敷地内によく似た外観の分譲マンションが建っていて、2つの建物を合わせて「つなぐTOWN 町田中町」を形成しています。

 その分譲マンションに入居者のご家族が住めば、家族近居の実現というわけですが、まあ、当レポートはあくまで老人ホームやサ高住などの施設が対象なので、分譲マンションについてはここでは触れません。ただ、「ウエリスオリーブ町田中町」が単なるサ高住ではなく、「つなぐTOWN」というプロジェクトの一環として開発されていることは、ちょっと頭に入れておいてください。後ほどまたお話が出てきますので。

 ちなみに「つなぐTOWN」」は、「津田沼」、「武蔵野関町」に続く3プロジェクト目。東京都が進める「一般住宅を併設したサービス付き高齢者向け住宅整備事業」(平成27年度)にも採択されています。


「あけぼの病院」にNTTグループ社宅跡地を譲り、移転した病院跡地に建築
1Fエントランス。奥はサービスカウンター
「あけぼの病院」にNTTグループ社宅跡地を譲り、移転した病院跡地に建築
2F「つなぐカフェ」内観。食事も充実。

分譲マンションとサ高住が複合した「つなぐTOWN」

 長い前置きで失礼しました。いざ、「ウエリスオリーブ町田中町」へと参りましょう。

 場所は小田急小田原線「町田」駅より徒歩約8分。都会の利便性と暮らしやすさを両立した大変良い環境です。この好立地も「ウエリスオリーブ町田中町」の長所の1つ。なんですが、まあ、立地に関しては、ここでくどくど申し上げるまでもないですね。ちょっと調べればすぐ分かることですし、文字数も限られていますから、さらっと流します。

 ただ、個人的には、奇遇だなあ、と思いました。というのは、以前取材した「グッドタイムリビング町田中町」の道を挟んで隣りだから。ほんとに個人的な話ですいません。でも、良い施設が隣り合わせに建っているも好立地の証になるんじゃないか、と。かなり強引ではありますが。

 というわけで、長々と前置きを経て、ようやく辿り着いた「ウエリスオリーブ町田中町」の建物は、うわ、たけえ!と思わず見上げて首を痛めそうな地上10階建て。今まで取材した中ではおそらく最高層です。

 他の「つなぐTOWN」と比較しても、「津田沼」が6階建て、「武蔵野関町」は4階建てですから、「つなぐTOWN」としても史上最高層(まだ3プロジェクトだけど)。これは、運営効率を考えると1フロア20室程度が望ましいのですが、ここ「ウエリスオリーブ町田中町」では1フロア10室しかとれなかったので、そのぶん上層に大きく伸ばした、ということです。

 いいじゃないですか、高層のサ高住。周囲の街並みを見下ろしながらの生活は、高所恐怖症でなければ、憧れる方も多いんじゃないでしょうか。

 では、いざ、中へ入りましょう、と思ったら、ここで文字数一杯一杯で前編はこれにて終了。中へ入る前に終わってすいませんが、後半へ続きます。

分譲マンションとサ高住が複合した「つなぐTOWN」
2F畳敷きの娯楽室兼ゲストルーム
分譲マンションとサ高住が複合した「つなぐTOWN」
2Fつなぐカフェ内「シアタールーム」

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