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2015年12月21日

介護付有料老人ホーム「アズハイム町田」(株式会社アズパートナーズ)

町田市根岸町にある「アズハイム町田」を取材。

お探し介護ライターが実際に施設へ足を運んで、見て、聞いて、感じて、体験したままを報告する施設訪問レポート。今回は「アズハイム町田」を訪ねました。

首都圏を中心に14施設を展開する「アジハイムシリーズ」

 「アズハイム町田」はその名の通り、首都圏を中心に14施設(デイサービス含めると22施設)を展開している「アズハイムシリーズ」の1つです。運営は株式会社アズパートナーズという会社。2004年に会社設立し、2005年8月に当社1棟目となる「アズハイム横浜東寺尾」を開設して以来、順調な成長を続け、「アズハイム町田」は当社12棟目の介護付有料老人ホームとして、1014年11月に開設されました。

 これまでのこの施設訪問レポートで紹介してきた「誠愛苑」や「すいとぴー」、「グレースメイト」なども複数の施設を運営していますが、今回はその中でも最多の施設数(ベネッセは別格として除きますが)を誇るシリーズの登場ということになります。こうした複数の施設のグループでは、その数が多ければ多いほど、スケールメリットを生かしたコストパフォーマンスや、グループ施設同士の連携によるサービスの質の向上など、さまざまな利点が考えられます。何より、単独経営の施設と比べると安心感がありますよね。

しかしその反面、成長を急ぐ余り、新規施設ばかりに力を注いで、既存施設の現場でのサービスが低下しかねない、という心配もあります。実際に飲食店やホテルなどでチェーン展開している会社ではよくある話ですよね。巷でよく言われるブラック企業なんかは、たいていがこのパターンです。

 その点、この「アズハイムシリーズ」では今のところその心配はないようです。なぜなら、これは取材の合間の雑談で聞いた話で、いわゆるオフレコというやつですが、アズパートナーズの社長は、急成長している会社の社長としては珍しく“慎重派”で、ベンチャー企業によくいるイケイケドンドンの社長では決してないそうです。つまり、まずは今ある既存の施設の基盤をしっかりと固めることを優先し、運営が軌道に乗ってから、はじめて次の展開を考えるというタイプ。とくに今の人手不足が深刻な時期は、無理して新しい施設をつくるよりも、既存施設の人員を強化しようと、新規施設のオープンをストップしているといいます。

この考え方には大賛成ですね。飲食店やホテルではまだしも、介護や福祉の業界では、少しでも悪い評判が立つと命取りになりますから。新規施設の数を増やすよりも、既存施設を充実させるほうが先、という方針の社長が率いる会社が、運営している施設の1つが「アズハイム町田」なのですから、会社の成長のためにサービスの質が下がるということは、ない、とみていいでしょう。

■JR横浜線「淵野辺」駅北口からバス、もしくはタクシーで

 「アズハイム町田」の最寄駅は、JR横浜線「淵野辺」駅。もちろんバスもありますが、「本数が少ないのでタクシー利用が便利です。900円あればお釣りがきますよ」とお探し介護相談員に教えられたので、ちょっと贅沢ながらタクシーを使わせていただくことにして、その前に一応、バスの時刻表を確認しようと、ロータリーが見えた南口に出たのが間違いでした。どのバス停かわからなくてウロウロしていたら時間がなくなってきたので、慌ててその場でタクシーに乗ったら、1000円かかってしまいました。南口からだと少し遠回りになるので、北口から乗らないといけなかったんですね。バスも、「アズハイム町田」へ行くバスは北口①番乗り場から出ています(29・65系統利用5分「桜美林学園前」バス停下車徒歩1分、または17系統利用5分「日向根トンネル」バス停下車徒歩2分)。皆さんもお間違えのないように。後で調べたら、JR横浜線「町田」駅からも行けるようです(29・30・39・60系統利用19分「忠生都営住宅前」バス停下車徒歩3分)。

 ちなみにタクシーの運転手さんに「アズハイム町田まで」と言っても知りませんでした。まあ、まだ開設して1年そこらですからしょうがないんですが、早く地域になじんで認知されて、この辺にお住まいの方の誰に「アズハイム町田」のことを聞いても、「ああ、あそこね」とすぐに答えてくれるようになってほしいものです。

 で、住所を頼りに向かったタクシーから下ろされたのが、ローソンの隣の「アズハイム町田 デイサービス」の前。ここかな?と思って聞いてみると、「老人ホームはあっちですよ」と指さされた方角を仰ぎ見ると、ローソンの上にのしかかるように建っている大きな建物の上部にデカデカと「アズハイム町田 介護付有料老人ホーム 入居者募集中!」と書かれた横断幕が。なんだ、最初はちょっと戸惑ったけど、一度確認できればわかりやすい場所にあるじゃないですか。駐車場が広めのローソンの道を挟んだ向かい側にはケンタッキーフライドチキン、交差点の対面にはマクドナルド、そして坂道になっている向こう側に桜美林学園の建物が見えます。いわゆる郊外型の、幹線道路が交わる四つ角のローソンの隣。自家用車であればアクセスは便利そうです。

 余談ですが、同じ「アズハイム町田」という名前でも介護付老人ホームとデイサービスは厳密に分けられていて、たとえ同じ会社の経営でも、スタッフ同士がお互いの仕事を手助けしたりすることはできないそうですね。なんかそういう行政の決まりらしくて。ご存知でした? 私お探し介護ライターは知りませんでした。道理で、最初にデイサービスを訪ねたとき、こちらとしては同じ会社なんだから取り次いでくれるだろうと思っていたら、「ここではありませんよ」と、まるで違う会社のような対応をされたわけです。でも、これ、もったいない話だと思いませんか? デイサービスを使ってみて、そこが気に入ったから、同じ会社が運営する老人ホームに入ろう、という人もいるでしょうから、もっとデイサービスと老人ホームとが協力し合えばいいのに、と私なんか思いますけどねえ。

「セントラルスポーツ」のインストラクターによる「チェアアクテイブ」
ローソンから見えるアズハイム町田の横断幕
緑が豊かなアズハイム町田の入口付近

若さ溢れるスタッフが活躍している元気な施設

話が逸れました。いざ、「アズハイム町田」へ突撃です、と思ったら、入口の自動ドアがロックされていて、インターホンを押して開けてもらわないと入れません。これは今まで紹介した施設にはなかった、はじめてのことです。これをセキュリティがしっかりしていて安心だ、と捉えるか、面倒くさいな、と感じるかは意見の分かれるところでしょう。

 出迎えてくれたのは、アズハイム入居相談室の川村純章相談員。若いですねえ。こうした若い人がこの業界で頑張って働いているところをみると、大変頼もしく、嬉しい気持ちになります。川村さん、あんまり話はできなかったけど、これからも頑張ってくださいね、なんて勝手に思っていたら、その後に出てきたホーム長(ここでは施設長ではなくホーム長といいます)が、これまた若くてビックリ。伊藤晃政さん、三十ウン歳です。年齢を出さないでくれ、というのは、あんまり若い、若い、と言わるのがいやだからでしょう、きっと。若くして施設全体を率いる立場になったことの苦労やプレッシャーをお察し致します。と、いうのもまたこちらの勝手な思いだったようで、ご本人はいたって明るい好青年。話をしていても、ホーム長だから、などといった変な気負いもなく、ごく普通に、ざっくばらんに話をしてくれます。その普通っぽさがいいんです。この業界で働く人は、若い人でも、礼儀正しく、真面目な人が多いという印象でしたが、伊藤さんはそんな中では珍しいタイプとお見受けしました。いや、いい意味でですよ。多分、学生の頃はクラスの中で人気者だったんじゃないでしょうか。そこまでは聞かなかったですけど、そんな印象を受けました。

 そんな伊藤さんがホーム長を務めている「アズハイム町田」ですから、きっと、若さ溢れる元気な施設なのでしょう。私はこれまでの取材を通じて、施設というものは施設長次第、施設長の性格や考え方がその施設の雰囲気を大きく左右する、ということをひしひしと感じています。そういう意味でも、伊藤さんのような若い人がホーム長を務める施設には期待したいものです。

■レクリエーションを最優先するため、役割分担を徹底

 では、本題に入りましょう。いつもは施設内を見せてもらった後、施設長の話を伺うのですが、ここでは行きがかり上、伊藤さんの話が先で、施設内の設備については後回しにします。ということで、まずはこの施設の特長から。
「うちの特長といえば、“レクリエーションを最優先”にしていることです。さまざまなレクリエーションを通して、入居者様と触れ合い、お話をして、コミュニケーションをとる時間をできる限り多くつくる、という方針でやってます」

そのために徹底しているのが、スタッフの“役割分担”だといいます。たとえばここには入浴専門のスタッフがいたり、洗濯や掃除は業者に入ってもらうなどして、それぞれの業務をそれぞれの専門の人が行うようにしています。とくに重要な看護スタッフでは、これはアズハイムシリーズの中でもここだけの制度のようですが、「看護サポートスタッフ」という役職の方が2名いて、看護をサポートしています。役割分担が難しそうな看護などの局面では、そこをしっかりサポートする体制まで整えている、ということです。

「こうした施設での仕事は、とにかくやることが多いですから、そのすべてをスタッフが行っていると、もうそれだけで手一杯。とてもレクリエーションに力を入れる余裕なんかありません。そこで役割分担を徹底して、レクリエーションに力を入れる時間をつくっているのです」

 なるほど、それは合理的ですね。レクリエーションと一口に言ってもさまざまなものがありますし、それらを実行するまでには色んな準備も必要でしょう。常に新しい企画やアイディアだって出していかないと、ありきたりのものではすぐあきられてしまいます。参加者が楽しく、積極的に取り組んでくれるようなレクリエーションを毎日、毎週続けていくのには想像以上の労力が必要となるのは容易に推測できます。だからこそ、役割分担によって他の負担を減らし、レクリエーションに注力できる環境をつくっているわけです。そもそもレクリエーションなんて、スタッフも楽しんでやらないと、参加者も楽しめませんよね。だからスタッフのレクリエーションに対するモチベーションを上げるためにも、大変理に叶った方針だと思います。

 そうやって熱心に取り組んでいるレクリエーションとしては、たとえば毎週「音楽療法士」の先生を招いての音楽セラピーや、「セントラルスポーツ」のインストラクターによる本格的な「チェアアクテイブ(椅子体操)」などがあります。この「セントラルスポーツ」との提携が、「アズハイム町田」だけでなく、アズハイムシリーズ全施設の特長の1つです。スポーツクラブの運営に定評のある「セントラルスポーツ」とパートナー契約を結び、きちんとした教育を受けたインストラクターの指導による介護予防プログラムを取り入れた運動・リハビリを実施しているのです。もちろん専門の資格を有した理学療養士や柔道整復師、マッサージ師などの機能訓練指導員によるリハビリサービスも充実。それに加えて「セントラルスポーツ」という心強いパートナーもいるわけですから、運動や機能訓練ではどこにもひけはとりません。健やかな生活を送るための最高の環境が整っています。

若さ溢れるスタッフが活躍している元気な施設
老人ホームには中扉に鍵がかかっている施設が多いがここは外扉に鍵
若さ溢れるスタッフが活躍している元気な施設
ホーム長の伊藤晃政さん

スタッフは“経験”よりも“気持ち”を大事に。

もう少し突っ込んで、スタッフがどんな心構えで仕事に取り組んでいるか、といったこともお聞きしました。ちょっと難しい質問かな?と思いましたけが、伊藤さんは自分の言葉で明瞭に答えてくれました。

「一番大事にしているのは、“気持ち”ですね。もし自分の親だったら、どうしてされたいか、を常に考えて行動すること。それから、私がスタッフに最も強く求めているは“コミュニケーション力”。同じことをやっても、そのときかける言葉一つで入居者様の安心感が大きく変わります。技術うんぬんよりも、そうした言葉一つ一つの大切さを知ってほしい」

 いやいや、若いのにしっかりした考え方を持っています。だから新しいスタッフを採用するときも、介護業界ではどうしても経験を重視する傾向があるのですが、伊藤さんは経験よりも気持ち重視。即戦力がほしいと思っても、そこは冷静に人となりをみて、どういう気持ちで働きたいと言っているのかを判断してから採用を決めるそうです。若いのにたいしたもんです、と言いつつ、私もつい何度も、若い若いという表現を使ってしまってすいません、伊藤さん。期待の大きさの現れだと思って許してください。

 あ、話に熱が入って、施設内の設備の紹介を忘れるところでした。しかしそろそろ文字数も一杯一杯ですので、申し訳ありませんがざっと流していきます。まずエントランスは、アプローチの外壁に自然石を張り、邸宅へ誘う雰囲気を演出。木目の暖かみと落ち着きを感じるラウンジでお客様を迎えます。各階のダイニングは、四季の移り変わりをイメージした設えで、談話スペースも備えています。ファミリールームと併設の相談室は、仕切りを開けると宿泊や懇談会スペースとしても利用可。機械浴は寝台用、チェアバスの2タイプを導入。多様な身体状況に対応できます。また、機能訓練指導員が集中して入居者へリハビリを提供できるよう、専門エリアを完備。落ち着いた原風景色の居室は、机などもおけるゆとりに加え、便利なクローゼットを配置。1人1人の大切な「住まい」であることにこだわっています。と、まあ、これはホームページを参照したほぼそのままです。白状しますと、当日、パンフレット等の資料をもらうのをうっかり忘れてしまいました。もちろん後で取り寄せてもいいのですが、ありのままを書くのがこのレポートと主旨なので、パンフレットのもらい忘れという失敗もありのままのご報告、ということで、居室面積などのもっと詳しい情報は、ぜひ、「お探し介護入居相談室」へ資料を請求してください。

 帰りはバスを使ったんですが、やはり本数が少なくてかなり待たされたうえ、乗車時間も結構かかって、次の取材先へ行くのに危うく遅れそうになりました。自家用車か、あるいはタクシーを気兼ねなく使える人ならいいんでしょうが、そうではない人は、あらかじめバスの時間をきちんと調べる必要がありそうです。バスを待っている間、桜美林学園のバスがかなりの頻度で通り過ぎます。これに乗せてもらえたらどんなに便利か、と思いましたけど、それは無理な話でしょうね。この駅からの送迎についても、施設としてはどう考えているか、もっと突っ込んで取材するべきだったなあ、と後になって思いました。パンフレットのもらい忘れといい、忘れものの多い取材になってしまい反省しています。できたらまた再取材させてください! 伊藤さん、川村さん。よろしくお願いします。

スタッフは“経験”よりも“気持ち”を大事に。
1階にあるダイニング。ヘルパーステーションも併設
スタッフは“経験”よりも“気持ち”を大事に。
1階にあるテラス。灰皿もありますので愛煙家の方も
スタッフは“経験”よりも“気持ち”を大事に。
機能訓練指導員がリハビリを提供する機能訓練室

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老人ホーム相談プラザは、有料老人ホームや介護施設を経験豊富な専門の相談員が店舗・訪問・電話・オンライン・一括資料請求等、無料で相談・紹介をしています。老人ホームのホームページやパンフレットに記載されていない評判や雰囲気、医療・介護体制の実態、特色など実際に訪問しないと分からない最新の情報を収集し、公正・中立な立場でプロの目線からお客様のご希望に合った老人ホーム・介護施設を選定・ご提案いたします。老人ホームの見学予約・見学同行・入居時の送迎支援、入居後のアフターフォローもおまかせください。
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