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2018年11月28日

介護付有料老人ホーム「クロスハート湘南台・藤沢」 (社会福祉法人 伸こう福祉会)《後編》

「湘南台」駅からバスに乗ってすぐ。でっかい看板が目印

 お探し介護ライターが実際に施設へ足を運んで、見て、聞いて、体験して、感じたままを報告する施設訪問レポート。介護付有料老人ホーム「クロスハート湘南台・藤沢」の後編です。


 「介護」「保育」「障がい者支援」の3本柱でサービスを提供する社会福祉法人「伸こう福祉会」が運営する「クロスハート湘南台・藤沢」。「伸こう福祉会」の創設者は片山ます江さんという女性で、現在はその娘である足立聖子さんが理事長を務めていること、そして昨年度に引き続き、経済産業省の平成30年度健康寿命延伸産業創出推進事業に採択された「仕事でイキイキ高齢者健康寿命延伸事業」や、社員が中心となって演じる「ミュージカル」など、同会の革新的な活動が、2014年「グレートカンパニー大賞」(一般財団法人船井財団主催)受賞をはじめ、高い評価を得ていることは前編で述べました。

 その他にも積極的な企業とのコラボレーションや海外展開、外国人や障碍者の職員登用等々、業界のモデルとなるような取り組みは枚挙のいとまがないほどですが、そんな話ばかりではちっとも先に進まないので、いい加減にして、「クロスハート湘南台・藤沢」へと参りましょう。

 最寄り駅は小田急江ノ島線・相鉄いずみ野線・横浜市営地下鉄「湘南台」駅。そこから徒歩約10分ですが、やはりバスが便利。湘南台駅の西口2番バス乗り場から神奈中バスの「文教大学」行に乗れば、いくつ目かは忘れましたが、最寄りの「桐ヶ谷」バス亭まであっという間。バス亭から施設までもほぼ目の前といっていい近さです。

 取材時もバスでスムーズに「クロスハート湘南台・藤沢」へ到着。バスを降りる前に、車窓から「クロスハート湘南台・藤沢」の看板が見えましたが、おお、でっけえ! これまで取材した施設は、あまり老人ホームであることが目立たないところがほとんどで、中には外見からは老人ホームだとわからないような施設もありましたが、ここは堂々と。看板の大きさは過去ナンバー1ではないかと思われますが、まあ、いいんじゃないでしょうか。「クロスハート」という名前もカッコいいし。ちなみに「クロス」=交差する、「ハート」=心、ということで、そこに集うすべての人の心が美しく交差する場所になりますように! 「クロスハート」という名にはそんな想いが込められています。

ロビーから見える自慢の中庭。ここだけ外国のよう。
1階ダイニング。雰囲気もサービスも普通のレストランそのまま
ダイニングから見える厨房とコック帽のシェフ

“食事が美味しい老人ホーム”という評判は本当だった!

 建物は鉄筋コンクリート造地上6階建て。総室数54室の定員60名。居室は25.25~27㎡と、比較的広めでゆったり。居室設備はトイレ、洗面台、ミニキッチン、ナースコール、クローゼット、カーテン、照明器具、エアコンなど。トイレが広いカーテン式で、車椅子でも使いやすそうです。

 そうした居室やロビー(多目的スペースともいいます)などはアットホームなのですが、各階の廊下や階段は一転して真っ白にペイントされたホワイトハウス。南国リゾートの滞在型のペンションなどによくある、あの感じ(でわかるかな?)です。各階にある時計もアンティーク風でいいなあ、と思ったら、指している時刻はバラバラ。そうか、時間を気にせず過ごしてください、ということで、あくまでインテリアとしての時計なんですね。

 浴室はミスト浴も含めて1階に。午前中は要介護の人で、午後は自立の方が自由に入れるそうです。浴室入口に置いてある水差しに心遣いを感じますね。

 というわけで、最後になりましたが、本日の取材のメインの“食事”について。じつは「クロスハート湘南台・藤沢」は、“食事が美味しい老人ホーム”として知られ、しばしば雑誌等でも紹介されています。ならば、ぜひ試食を、とお願いしておいたんです。楽しみ楽しみ。

 この日のメニューは、牛丼と味噌汁、もやしのナムル、切干大根。業者を入れず、自前の厨房でつくる食事は、「一般家庭で出るもの」を念頭に献立を組んでいます。たしかに、お昼は丼ものや麺類という家庭は多いでしょうし、また、定食っぽいものばかりだといくらおかずを変えても飽きますから、たまにこんなのが出るとうれしいですよねえ。ときにはラーメンなんかもあり、イベントでは無国籍バイキングやお茶の会なども行われるそうです。

 試食をいただいたのは食堂とは呼ばずにダイニングで。ここがまたオシャレですねえ。中央の花飾りやディスプレイ食器などの演出も華やかですし、4人掛けテーブルにはランチョンマット。ここでも施設感がないどころか、一般のレストランのようです。料理する人の顔がみえる厨房で、コック帽を被ったいかにも本格派のシェフが腕をふるい、お客様(入居者のことです)が席についてから、出来立てをスタッフがサーブする、その様子を見ただけで、食事には力を入れていることがわかります。

 で、肝心の味はといえば、美味しいですよ。文句なしに美味しいです。少なくとも牛丼チェーン店の牛丼とは段違い(当たり前か)。ただ、いうても牛丼ですから、いくら私が旨いと力説しても、まあ、牛丼だからね、と流されてしまいそうなので、ここはひとつ、実際に入居されている方の声を聞いてみましょう。

 そうなんですよ。我々取材陣(2人だけど)のテーブルに入居者の男性も同席されたので、これ幸いと色々な話をさせていただいたんです。珍しいケースですよね。取材者が入居者と直に接するのは意外に難しい(その理由は過去の取材レポートを参照)ことですが、ここではそんなことは意に介さず、取材者も入居者も同じテーブルでどうぞ。というのは、何を聞かれても大丈夫、という自信があるからでしょう。

 また入居者の方々も、相手が誰だろうと分け隔てなく、会話しながら食事を楽しんでいる、そんな雰囲気が大変素晴らしい。毎日の食事が楽しみになる施設とは、こういうものだ、というのを見せてもらいました。

 おっと、話が逸れました。入居者のお話ですが、このお父さん、色々話しているうちに、以前入っていた施設がどうのこうの言い出して、どうやら文句の多い人のよう(いますよね、こういう人)。ところが、ここの食事はどうです? と聞くと、「ここは美味しい」ときっぱり。ここに入って5㎏も太ったそうです。さらに、食事以外のサービスについても、文句言いたくても、文句つけるところがない、と、文句言いのお父さんが言うのですから、本当に文句つけるところがないんでしょう。これが正真正銘、実際に入居されている方の声です。

 というわけで、文字数もオーバーしたところでそろそろ締めたいと思いますが、せっかくなので藤田明施設長からも一言(たくさん話を伺ったのに一言だけですいません)。

「私どものスローガンは、“楽しく、きれいに、いつまでも”。1日1回は楽しいことをして、笑っていただきたい。そんな想いで日々、入居者様と接しています」

 だからここ「クロスハート湘南台・藤沢」では、食事の時間もワイワイ楽しく、毎日何かしら行われるレクリエーションも活発に。他にも楽しいことが一杯の施設ですが、もう書ききれないので、あとはご自身の目で確かめに、「クロスハート湘南台・藤沢」へお越しください。(了)

“食事が美味しい老人ホーム”という評判は本当だった!
浴室の入口に置いてある「風呂上りにお水をどうぞ」
“食事が美味しい老人ホーム”という評判は本当だった!
廊下のちょっとしたスペースを利用した美容室。
“食事が美味しい老人ホーム”という評判は本当だった!
藤田明施設長と、館野理香さん

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