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2019年03月11日

介護付有料老人ホーム「もみの樹 渋谷本町」 (大和ハウスライフサポート株式会社)《前編》

建設業界最大手「大和ハウス」の100%子会社が運営する安心の施設

 お探し介護ライターが実際に施設へ足を運んで、見て、聞いて、体験して、感じたままを報告する施設訪問レポート。今回は介護付有料老人ホーム「もみの樹 渋谷本町」を訪ねました。


「もみの樹 渋谷本町」を運営しているのは、「大和ハウスライフサポート株式会社」。その名からもわかる通り、あの大和ハウス・グループの一員です。正確にいえば、大和ハウス工業株式会社の100%子会社、ということになります。

 大和ハウスといえば、一時期はテレビCMもバンバン流していましたから、皆さんご存知ですよね。工業化住宅のパイオニアで、住宅・建設業界最大手の住宅総合メーカー。これまでも、大きな親会社を持つ子会社が運営する施設、別の言い方をすれば、経営母体が巨大なグループの施設は、過去何度か取り上げましたが、今回も経営母体の規模や知名度は超一流。大船に乗った気で、安心して身を任せる、あるいは、大切なご家族を託せる、のではないでしょうか。

 とくに最近は、あえて名を伏せますが、かなりの数の施設を展開していた介護業界大手の会社が民事再生法の適用を申請、わかりやすくいえば、倒産した、というニュースが大きく報じられましたから、施設の経営面についても、経営母体の大きさや健全性などを気にされる方が増えているようです。

 そういう方々にも自信を持って、いや、私が自信を持ってもしょうがないんですが、一般的に見て、ここなら大丈夫だろう、と太鼓判を押してもよさそうなのが、今回登場の「もみの樹 渋谷本町」をはじめとする「もみの樹」シリーズです。

 「もみの樹」シリーズは、ここ「渋谷本町」の他に「練馬」「杉並」「横浜鶴見」と、全部で4つの介護付有料老人ホームを展開中。さらに、大和ハウスライフサポートは「もみの樹」シリーズと並行して、「ネオ・サミット」というシリーズも展開しており、こちらは現在、「ネオ・サミット湯河原」「ネオ・サミット茅ケ崎」、そして「ネオ・サミット茅ケ崎ケアレジデンス」の3施設。全部で7施設ですね。

 ここで、これをお読み下さっている皆さんだけにこっそり教える極秘情報、というほどではありませんが、私のような業界に疎い人なら恐らくご存知ない情報をひとつ。じつは、「もみの樹」は元々は大和ハウスグループではなくて、他の企業が運営していたもの、なんだそうですよ。

 言っていいのかわかりませんが、かつての「もみの樹」の運営元はあの東京電力(あ、言っちゃった)。2011年の東日本大震災を機に大和ハウスが買収、という言い方はよくないですね、経営を譲り受けた、という経緯があります。いや、「そんなの知ってるよ」という方もおられることでしょうが、私は知らなくて、取材時に初めて聞いたものですから、ちょっと大袈裟に書いてしまいました。

 しかーし、ここ、大事なポイントですよ。いま他からの経営譲渡と申し上げた「もみの樹」シリーズなんですが、ここ「もみの樹 渋谷本町」に限っていえば、これは大和ハウスグループが自社で一から立ち上げた施設、なんです。もちろん建設も大和ハウス。つまり、最初こそ既存の施設を買収、もとい、譲り受けたものの、そこで実績やノウハウなどを着実に積み重ね、晴れて、自社で手掛けた「もみの樹 渋谷本町」を2015年12月、満を持してオープンさせた、というわけです。パチパチ(拍手)。

「もみの樹 渋谷本町」外観。都心ながら静謐な環境
正面玄関からエントランスホールに続く入口。高級感が漂う。
1階エントランスホール 兼 地域交流スペース。

京王新線「幡ヶ谷」駅北口より徒歩約13分。都心ながら静穏な住まい

 というわけですから、もし、「もみの樹」シリーズが、異分野から参入してきた会社の運営であることを気にしている人がいたとしても、「もみの樹 渋谷本町」を実際に見て、ここが設計から運営まですべて自社で手掛けた施設であることを知れば、安心していただけると思います。むしろ、異分野参入組の成功例と言っていいんじゃないでしょうか。

 そう言えるだけの設備やサービスについてはこれから追々説明していくとして、取材後に聞いた裏話の中でも、長年介護業界におられるベテランで、同じく大企業が経営母体の施設に勤めていた経験もある方が、「大和ハウスは介護の現場に理解がある」と、仰っていたことを先に申し添えておきます。

 さて、またいつもように前置きが長くなりましたが、いざ、「もみの樹 渋谷本町」へ参りましょう。最寄り駅は、京王新線「幡ヶ谷」駅。京王本線は停まらないので注意してくださいね。新宿で乗り換える場合、新宿発着の京王本線と、都営新宿線に直通の京王新線とでは乗り場が別でして、これが結構、迷うんです。慣れない人はまず、迷います。

 私もそれはわかっていながら、京王新線は久しぶりでしたからちょっと迷ってもたもたしていたら、「幡ヶ谷」駅に到着したのが約束の時間の10分前。パンフレットには京王新線「幡ヶ谷」駅北口より約1000m、徒歩13分、とありますから、普通に歩けば遅刻です。慌てて、幡ヶ谷六号商店街を小走りで駆け抜け、六号坂通りで息が切れ、急ぎ足で「もみの樹 渋谷本町」を目指します。

 幡ヶ谷六号商店街を真っ直ぐ進むと、道沿い左手に幡ヶ谷新道公園という小さな公園があり、そこを少し過ぎたところで右折。郵便局を過ぎると左手にいかにも都会風の瀟洒な5階建てが見えてきて、まあ、なんとか、ギリギリセーフかな、などとほざきつつ正面玄関まで行くと、ん?そこに男性が1人、立っています。まさか、と思ったらそのまさか、でした。

 なんと、取材に対応してくれる入居相談員の俵山昇さんが、迎えのためにわざわざ外に出て、待っててくれていたんですねえ。いや、これには驚きました。これまで結構な数の施設を取材のため訪れていますが、外まで出てきて迎えてくれたのは初めてですよ。恐縮です、俵山さん。それから、時間ギリギリですいませんでした。

 後で聞けば、別に取材だからというわけではなく、見学に来られる方などでも、できるだけ表に出て迎えるようにしているそうです。「もみの樹 渋谷本町」までの道のりがわかりにくくて迷う人が多いのならともかく、とくにわかりにくいとは思わないのにそうしているのは、要するに誠意の表れでしょうね。頭が下がるとともに、この1件だけでもう、「もみの樹 渋谷本町」と、大和ハウスライフサポートという会社のイメージが良くなりました。こうみえて私、根が単純なもんで(笑)。

京王新線「幡ヶ谷」駅北口より徒歩約13分。都心ながら静穏な住まい
1階に鎮座する1枚板の大テーブル。お金かけてます。
京王新線「幡ヶ谷」駅北口より徒歩約13分。都心ながら静穏な住まい
1階には応接ソファも。いかにも座り心地よさそう。
京王新線「幡ヶ谷」駅北口より徒歩約13分。都心ながら静穏な住まい
⑥1階に掲げられている「我逢人」の書額。中澤希水作。

1階『我逢人』は地域交流スペースと自立度の高い方を対象としたフロア

 おっと、俵山さんの出迎えに恐縮して忘れるところでしたが、一応、他の交通アクセスについても記しておきます。バスなら「新宿西口バスターミナル」17番乗り場より京王バス「佼成会聖堂前」行「方南町駅(永福町行き)」行乗車・約10分、「弥生町三丁目」下車・徒歩約7分(約550m)。クルマなら――あれ?パンフレットにもホームページにも車でのアクセスについての案内がないですね。まあ、わざわざ説明するまでもない都会の好立地、ということでしょう。

 ちなみに京王新線「幡ヶ谷」駅は、新宿駅から5分、池袋駅から11分、渋谷駅から12分。これだけ都心に至近ながら、「もみの樹 渋谷本町」の周辺環境は、取材当日も通った「幡ヶ谷六号商店街」と「六号坂通り商店街」という飲食はもちろん、医療・美容・健康の店も多くて生活に便利な商店街があり、ちょっと歩けば初台・新国立劇場の裏手に「不動通り商店街」という下町のレトロな雰囲気の商店街もあって、いかにも暮らしやすそう。氷川公園や南台いちょう公園も近隣に。新宿の高層ビル群のすぐそばに、こんなに親しみ溢れる暮らしの場が広がっているなんて、と、田舎の人が驚くような(私も田舎もんですからわかりますが)、そんな地に「もみの樹 渋谷本町」は建っています。

 ではでは、俵山さんとともに、館内へ。高級感溢れる入口を抜けると、そこはエントランスホール、なんですが、応接ソファとともに8人掛けくらいの大テーブルがドン!と鎮座しており、オープンカフェのようなテラス席もあって、ホールというよりは高級サロンの趣。内装や調度品は“和風モダン”をコンセプトに品良くまとめられ、お洒落で落ち着ける空間となっています。

 そしてよく見ると、大テーブルは、今どきよくありましたね、と感心する無垢の一枚板。きっと、目玉の飛び出る値段に違いありません。いや~、お金かけてますねぇ、なんて思ったままを口にする無礼者(私のことですが)にもまじめに答えてくれる俵山さんによると、ここは地域交流スペースにもなっていて、入居者だけでなく、地域の方々にも使っていただいている、とのこと。なるほど、お金をかけたのは、地域住民の方々のためでもあるんですねえ。

 実際、ここでは子ども食堂や認知症カフェを月1回、施設のOT(作業療法士)の指導による体操教室は月2回、その他、編み物教室などの催しが毎週のように開催されており、入居者と地域の方々が一緒に楽しまれているそうです。

 その中でもとくに体操教室は、終了後に出るケーキを楽しみに参加する人が多い人気イベント。子ども食堂も最近全国各地に広がっている活動だし、同じく近年注目されている認知症カフェは入居者が地域住民との交流を深めるのに絶好の場。普通の老人ホームではどうしても地域の人々と触れ合う機会は限られますが、ここではいつでも、自由に、のびのびと地域交流を楽しめます。地元の方々と仲良くなれれば、遠方から入居された方でも、この地域のお祭りや行事に参加したり、なんてこともできちゃうでしょうね。老人ホームに入居しても地域や社会とつながり、アクティブな生活を送れる施設、それが「もみの樹 渋谷本町」です。

 このエントランスホール/地域交流スペースを含めた1階には居室や浴室もあり、ここは自立度の高い方を対象としたフロア。たしかに、1階なら外出するにも便利だし、居室を出たらすぐそこに地域の人々もやってきていつもワイワイ、賑やかな活動が繰り広げられているのですから、元気な方にはうってつけ。さぞかしアクティブな毎日を送れることでしょう。

 そのことを表現しているのが、1階事務室兼健康管理室の入口横に掲げられた、『我逢人』という書額です。これは人と人との出会いの尊さを三文字で表した禅語。人と逢うことからすべてがはじまり、人との出逢いは何かを生み出します。だから、人と逢おうという心を大切に。そして、人と逢える場を大切に。そうした思いから、大和ハウス工業が推進する“共創共生”を目指し、地域住民の皆様との交流のスペースを設け、ご入居者が自ら地域交流する場所をご用意しました。それがこのエントランスホール/地域交流スペース、というわけですね。うーん、スバラシイ。その志の高さに感服、です。

 ちなみにこの『我逢人』を描いたのは、書家の中澤希水。私は失礼ながら存じ上げませんでしたが、けっこう有名な書道家だそうですよ。同じく中澤希水による書額が2,4、5階の各フロアにも掲げられていますが、それは後ほどご紹介しますのでお楽しみに。(ということで、後編に続く)

1階『我逢人』は地域交流スペースと自立度の高い方を対象としたフロア
5階最上階のメインダイニング。広々していて、明るくて、開放的で、上質な空間。
1階『我逢人』は地域交流スペースと自立度の高い方を対象としたフロア
5階理美容室。「誉生」を送るために欠かせない設備。
1階『我逢人』は地域交流スペースと自立度の高い方を対象としたフロア
非常階段。ここで階段を使ったトレーニングを行っている。

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