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2018年07月09日

特定施設入居者生活介護・サービス付き高齢者向け住宅 「せらび小金井」(株式会社日本ケアリンク)《前編》

「C’est la vie!(セ・ラ・ヴィ)」⇒「素晴らしい人生を送ろう!」

 お探し介護ライターが実際に施設へ足を運んで、見て、聞いて、体験して、感じたままを報告する施設訪問レポート。今回は特定施設入居者生活介護・サービス付き高齢者向け住宅「せらび小金井」を訪ねました。



「せらび」とは、わかる人ならすぐおわかりでしょうが、フランス語の「C’est la vie!(セ・ラ・ヴィ)」から来ています。直訳すると「それが人生さ」。おお、カッコいいすねえ。フランス人は事あるごとによくこの言葉を口にするといいます。

 ところが、ですよ。ちょっと調べてみたら、じつはこれ、「人生なんてそんなもんさ」という皮肉だったり、「仕方ない」といった諦めの言葉だったり、ややもするとネガティブな意味で使われることのほうが多いらしいんですよねえ、実際のところは。

 それでも、施設としてはやはりポジティブな意味で使いたいわけです。パンフレットにはこう書かれています。

 ここで過ごす毎日を「素晴らしい人生だ」そう思っていただきたい。
 そんな思いを込めて、私たちは全ての施設に
 「せらび」の名を冠しています。

 普通なら「セラヴィ」または「セ・ラ・ヴィ」と表記すべきところを、あえて「せらび」という日本語、しかも平仮名を当てて、そこに「素晴らしい人生を送ろう」という意味(思い)を込めました。というのは私の勝手な憶測ですが、当たらずとも遠からずではないでしょうか。

 まあ、もしかしたら案外深い意味はなくて、ただ単に平仮名のほうが優しい感じがするから、などといった単純な理由で「せらび」にしたのかもしれませんが(聞いてないけど)。

 もしそうだとしても、せっかくですから(何がせっかくなのかはわかりませんが)、皆さんも、「C’est la vie!(セ・ラ・ヴィ)」とカッコつけて言えば、「人生なんてこんなものさ」という皮肉だけど、それを「せらび」とベタな日本語にすれば、「すばらしい人生を送ろう!」と、明るく前向きな言葉になる、と解釈してください。無理矢理にでも(笑)。


「せらび小金井」外観。ガラス張りの談話コーナーが特徴。
正面玄関とピロティ

「サービス付き高齢者住宅」及び「特定施設入居者生活介護」(=介護付き有料老人ホーム)

 おっと、いつもの悪いクセで余談が過ぎました。ここからが本題です。

「せらび小金井」を運営している株式会社日本ケアリングは、東京を中心とした一都三県に23事業所・39サービスを「せらび」グループとして展開しています。と、「C’est La Vie Style(せらびスタイル) No.44」(2018年4月15日発行)にあります。

「せらびスタイル」とは、入居者やご家族に向けて施設の紹介や活動状況などをお知らせする機関誌というか、広報誌というか、まあそういう類の小冊子で、たとえばNo.44では平成30年度の新入社員を紹介しています。

 こうした立派な定期刊行物を発行していること自体、ちゃんとしているなあ、と感心しますが、それはともかく、その「せらびスタイル」によると、「せらび」シリーズの施設は介護付き有料老人ホームか高齢者グループホームがほとんどで、今回取材した「せらび小金井」だけがサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)となっています。

 つまり、グループ唯一のサ高住として、2015年にオープンした同施設ですが、現在はサ高住とともに「特定施設入居者生活介護」という類型もついていますね。ん?ナニそれ?

 恥ずかしながらそんな類型なんぞ知らなかったワタクシ、慌てて身近のお探し介護相談員に聞いたところ、この類型がついた施設は、いわゆる普通の介護付き有料老人ホームと同じだと思っていいそうです。

 要するに、最初はサ高住としてスタートした「せらび小金井」ですが、後から「特定施設入居者生活介護」の指定も受けて、サ高住でありながら介護付き有料老人ホームでもあるという、珍しい施設となっているわけですね。もっとも、最近はこうした施設が少しずつ増えてきているそうですけど。

 というわけで、サ高住向けの自立・要支援または要介護の認定を受けている方も、介護付き老人ホーム向けの介護保険法に規定する要介護認定もしくは要支援認定を受けている方も、幅広い入居基準の受け入れ可能な「せらび小金井」へ、いざ、突撃です。


「サービス付き高齢者住宅」及び「特定施設入居者生活介護」(=介護付き有料老人ホーム)
ゆったり広めのエントランス
「サービス付き高齢者住宅」及び「特定施設入居者生活介護」(=介護付き有料老人ホーム)
思わず声が出るほど広大な機能訓練室兼地域交流センター

JR武蔵小金井駅北口より京王バス乗車、「北町交番バス停」下車、徒歩約2分。

「せらび小金井」の最寄り駅はJR中央線「武蔵小金井」駅。北口より京王バス「武31」「中大循環」に乗り、「北町交番」バス停で下車、徒歩2分。とパンフレットにありますので、素直にそうしたほうがいいです。取材時は武蔵小金井駅から歩いたのですが、やっぱりちょっと遠かったですから。

 また悪いことに、今回同行したお探し介護相談員が、こっちが近道だと言うからついていくと、なにやら人の家の庭や畑のような小道を通って、こりゃ迷うわ。徒歩なら小金井街道を進み、玉川上水の手前で左折、というルートがいいでしょう。

 車なら中央道調布インターより約8km。小金井街道と新小金井街道のほぼ真ん中の玉川上水近く。道も広くて平坦なので車だと行きやすそうです。駐車場も広々しているし。ちなみに帰りはバスを使ったら、待つこともなくすぐ乗れて(5~10分間隔)、駅までものの5、6分でした。

 とはいうものの、徒歩だと施設周辺の様子がわかるという利点もありまして、この日も歩きながら見回した「せらび小金井」の周辺は、一言でいえば、とっても暮らしやすそう。

 武蔵小金井は、新宿まで約25分と交通の便が良いことから、住宅地が半分以上を占めるベッドタウンです。駅からずっと住宅街が続いて、歩いても歩いても家ばかり。だけど、住宅街の合間に畑や草地が所々残っていて、昔ながらの武蔵野の面影も感じられます。

 また、すぐ近くには桜の名所でもある玉川上水の遊歩道、少し足を伸ばせば、都内最大級の敷地面積を有する「小金井公園」があります。公園内に「江戸東京たてもの園」やSL展示等の文化施設、総合体育館や野球場といったスポーツ施設等を備え、バードサンクチュアリやバーベキュー広場など自然と親しむエリアも豊富な「小金井公園」は、玉川上水と並ぶ桜の名所でもあり、四季折りの花を楽しむことができる地域住民の憩いの場。もちろん「せらび小金井」でもレクリエーションの場として親しまれています。

 そんな自然豊かで閑静な武蔵野の地に佇む「せらび小金井」は、白が基調のすっきりした現代的な外観が周囲の緑と調和し、落ち着いた印象。ですが、よく見ると、2、3階にガラス張りの部屋が張り出しています。おそらく日向ぼっこ用のスペースでしょう。
 
 変わっているところはそれぐらいで、全体的にはまあ、普通かな、と思いつつ中へ入ると、「おおっ」と声が出てしまいました。何が「おおっ!」なのかは後編でのお楽しみに。(ということで、後編に続く)

JR武蔵小金井駅北口より京王バス乗車、「北町交番バス停」下車、徒歩約2分。
豪華で座り心地良さそうな巨大リビングソファ
JR武蔵小金井駅北口より京王バス乗車、「北町交番バス停」下車、徒歩約2分。
ウッドデッキにオープンカフェのようなテーブルとチェア

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