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2016年02月03日

介護付有料老人ホーム「アズハイム横浜上大岡」(株式会社アズパートナーズ)

横浜市南区にある「アズハイム横浜上大岡」を取材。

お探し介護ライターが実際に施設へ足を運んで、見て、聞いて、感じて、体験したままを報告する施設訪問レポート。今回は「アズハイム横浜上大岡」を訪ねました。

アズハイムシリーズから3施設目の登場!

 「アズハイム横浜上大岡」は、その名からわかる通り、首都圏を中心に14施設(デイサービスを含めると22施設)を展開しているアズハイムシリーズの中の1施設。運営はアズパートナーズという会社です。この取材レポートをご愛読下さっておられる皆様であれば、過去に「アズハイム町田」と「アズハイム川崎中央」をレポートさせていただいているのはご存知でしょう。つまりアズハイムシリーズからは3施設目の登場となります。

最初から取材内情をぶっちゃけると、今回の「アズハイム横浜上大岡」の取材も、「アズハイム町田」「アズハイム川崎中央」と同じ日に行いました。同日に3施設を巡るという強行軍だったわけですね。しかし「アズハイム町田」と「アズハイム川崎中央」の記事はとっくにアップされているのに、なぜ、「アズハイム横浜上大岡」だけが他の2施設よりも大幅に遅れて、今頃になってようやくアップされたのか? その理由は、取材当日、「アズハイム上大岡」のホーム長(アズハイムでは施設長をホーム長と呼びます)が不在だったから。こちらからの質問には後日、文書での回答をいただくという手順を踏んだため、その分、時間がかかってしまいました。とは、言いながら、それが遅れた言い訳にはならいことは、重々承知しております。なにしろ回答をいただいてからもずいぶん時間が経っておりますもので。関係者の皆さん、ほんと、原稿書くのが遅くてすいません。

思い起こせば、アズハイムシリーズの3施設を取材させていただいたのは昨年の11月はじめのこと。年も変わってしまいまして、取材時の記憶も忘れかけそうな中、必死に当日の記憶を呼び覚まして、いざ、レポート開始!(カラ元気です)

■横浜市の副都心「上大岡」よりバスで約10分の好立地

 「アズハイム横浜上大岡」の最寄駅は、京浜急行線・横浜市営地下鉄「上大岡駅」。そこからバスに乗って約10分、「別所宮下」バス停下車、徒歩1分となります。電車や地下鉄の駅から徒歩では行けない、となると、首都圏にお住まいの方であれば不便だと感じるかもしれません。バスは電車に比べて時間が読みづらく、また初めての人には乗り場や料金の払い方などがわからないことが多いですからね。しかし、この日は全然大丈夫。一瞬も迷うことなくバスに乗れて、問題なく「アズハイム横浜上大岡」へ到着しました。なぜなら、その前に取材した「アズハイム川崎中央」で対応してくれたアズパートナーズ・シニア事業部 営業企画部の松浦政樹チーフが、そのまま同行してくれたからです。

 でも、もし松浦さんと一緒じゃなくて、私1人だったとしても、恐らく、そんなに迷うことはなかったでしょう。「別所宮下」行きのバスは11番乗り場から出ていますが、これが駅ビルを出て、目の前の大通りを渡ってすぐ。「Canio」という大きな商業施設の手前にあります。とてもわかりやすいです。駅ビルの1階はバスのロータリーがあってバス乗り場がたくさんありますが、そこには目もくれずに一度駅ビルを出て、横断歩道を渡ってすぐのバス乗り場、と覚えましょう。バスの本数も多いようで、この日もほとんど待つことなくすぐに乗れました。

 それにして、「上大岡駅」で降りたのは初めてでしたが、ずいぶんと大きな駅ですね。駅前に「Camio」や「mioka」といったショッピングセンターが建ち並んでいて、人通りも多く賑わっています。ここでショッピングやお食事はもちろんのこと、映画やカラオケなどの娯楽施設もありますし、ショッピングセンターの中には医療機関も数多く入っていて、生活を楽しむために必要なものは一通り揃っているようです。それがバスで約10分のところにあるのですから、利便性は文句なしの環境といえます。バスで約10分ということは、タクシーを飛ばせばものの4~5分ぐらいでしょうからね。ちなみにクルマだと、横浜横須賀道路「別所インター」の出入口が「上大岡駅」の反対方向にあって、「上大岡駅」よりもこちらのほうが近いようです。クルマならアクセスは大変良好であると言っていいでしょう。

 後でパンフレットを見て知ったのですが、「上大岡」は横浜の副都心なのだそうですね。「下町情緒が生き続ける人情味豊かな街でありながら、横浜市の副都心として栄え、優れた都市機能を備えた住宅街にアズハイム横浜上大岡は在ります」とパンフレットに記載されています。「上大岡」の周辺で施設をお探しの方にはうってつけですね。

安心してください、受付で駐車券をもらえます
入居者の方々の作品
食堂兼機能訓練室ではアズハイムの特徴のひとつである多種多彩なレクリエーションもおこなう

アズパートナーズでは初の事業継承スキームにて開設

さて、「別所宮下」バス停でバスを降りると、松浦さんはバス停からすぐの小さな路地へスタスタと入っていきます。ちょっと坂になっていますが、そこを登ればすぐに「アズハイム横浜上大岡」へ到着。たしかにバス停から近いんですが、バスを降りてすぐは建物が見えないので、初めての人は事前に位置関係を頭に入れておいたほうがいいでしょう。路地が細くて坂道になっているので、それがイヤならバス通りをバスの進行方向に進んで、信号を左折してもすぐ行けます。ただしその場合はクルマには気をつけてください。

 建物の外観は、その周辺が結構ゴチャゴチャしている(イメージですが)中にドーンと建っているせいか、4階建て60室という、これまで取材した施設の中ではまあまあ平均的な規模ながら、結構大きく見えます。松浦さんは同行中、「上大岡は建物が古いんですよね~」と、しきりに言ってましたが、安心してください、そんなに古い建物だとは感じませんよ。

 松浦さんが「建物が古い」というのには理由があって、それは「アズハイム横浜上大岡」が、アズパートナーズとしては初めてとなる事業継承のスキームにて開設されたため。つまり、それまでは別の会社が運営していた老人ホームを、アズパートナーズが引き継いたわけです。それが2008年7月1日のこと。アズハイムシリーズでは6棟目の開設でした。だから、「アズハイム上大岡」になってからだと7年半ぐらいですが、建物はそれ以前のもの。竣工がいつだったのかは聞き忘れましたけど、軽く10年以上は経っていると思われます。そのわりには、さすがにパンフレットの写真のような真っ白でピッカピカとはいきませんが、それなりにどっしりと落ち着いた印象で、古びた感じはしません。恐らく竣工当時としては豪華でしっかりと造られた建物だったのではないでしょうか。

 その頃の名残が、入口の横の車椅子用のスロープに伺えます。がっちり固めたコンクリートの囲いに手すりをつけたスロープで、恐らく当時としては最先端のバリアフリーだったのでしょう。しかし今は、アプローチ全体をフルフラットにして、スロープがない施設がほとんど。つまり、こうした車椅子用スロープがあること自体、古い建物であることを示しているといえます(もしかしたらフルフラットにできない事情があったのかもしれませんが)。でも、この方がいい、という人もいるのではないかという気もして、そのへんは実際に車椅子を使っている人に聞いてみないとわからないですね。皆さんはどう思われますか?
 もう一つ、気になったのが、駐車場がコインパーキングになっていること。一瞬、「えっ、クルマで来たら駐車場代をとられるのかよ」と驚きましたが、安心してください、当施設の利用者であれば、受付で駐車券をもらえます。なるほど、そういうことなら、空いた駐車スペースの有効利用ということで、いいんじゃないでしょうか。少しでも経営の足しにして、その分、利用者に還元してくれればいいと思います。

■古さを感じさせない内装と、他と比べても遜色ない設備

 では、中に入りましょう。入ってからの第一印象は、シックで落ち着いた感じ。エントランスホールのカーペットが濃い目の色だからでしょうか。白い壁とも調和して、古いどころか、エレガントなムードさえ漂っています。松浦さんが「古い、古い」というわりには全然キレイです。よほど内装のリフォームにお金をかけたのではないかと思われます。

 しかしエレガントなのはエントランスまでで、ダイニング(食堂兼機能訓練室)やその他の公共スペースはフローリング。廊下のカーペットも普通で、生活感も機能性もある普通の老人ホームの様相を呈しています。エントランスはエレガントにお客様をお出迎え、奥に進めば生活空間、というギャップがいいですね。

思うに、この建物の竣工当時は、かなりの高級な老人ホームだったのではないでしょうか。浴室は理髪室などの設備を一通り見せてもらって、そう感じました。だって、どれも今の新しい老人ホームと比べても遜色ありませんから。いくらリフォームしても元々の造りは誤魔化せませんが、ここは元々の造りが立派なので、リフォームしてもっと良くなったのではないかと、考えるわけです。もっとも、これは後になって思ったことで、確認はしていませんが。でも、きっとそうですよね、松浦さん。

 居室は19.2㎡の全60室。クローゼット、収納、トイレ、洗面化粧台、介護用ベット、ナースコール、カーテン、エアコン、証明、電話端子、TV端子、スプリンクラーが標準装備。1階の部屋にはこれにミニキッチンがついていますが、居室面積は同じです。

アズパートナーズでは初の事業継承スキームにて開設
入口の横の車椅子用のスロープ
アズパートナーズでは初の事業継承スキームにて開設
シックで落ち着いたエントランスホール
アズパートナーズでは初の事業継承スキームにて開設
19.20平米の居室で収納もたっぷり

ホーム長からの丁寧かつ真摯な回答

ということで、いつもならここで施設長にお話を伺い、当施設の特色や、運営する上での考え方、スタッフがどんな思いで働いているか、などを根掘り葉掘り聞くところですが、前述したように、「アズハイム横浜上大岡」の下重幸子ホーム長は残念ながら不在。後日、文書で回答をいただきました。これは初めてのケースですが、う~ん、どうしましょうかねえ。そのまま記載するのも芸がない気がしますが、かといって、手を加えようにも、いただいた立派な回答を勝手にいじくっても申し訳ないですし、ましてや手を加えることでホーム長の意図がずれて読者に伝わってしまったら大変です。あれこれ散々迷いましたが、結局、何も手を加えずにそのまんま記載させていただきます。手抜きのようで恐縮ですが。以下、ホーム長への質問とその回答になります。

【質問1】御施設の最大の特長といえば、何でしょうか。また、他にはない御施設ならではの魅力などありましたらご説明ください。
【回答1】「自由」でしょうか。ご入居者の皆様が自分の趣味を大切にしており、お一人での散歩や買い物、そして趣味の会合に外出されイキイキと過ごされております。

【質問2】日々の業務の中で、一番力を入れている点、あるいは、最も重視しているところは、どこでしょうか。
【回答2】「気づき」ご入居者が何を言わんとしているのか、何を望んでいるのか、を見て感じて声掛けを行い動いてもらう事と思っております。

【質問3】昨今、関心が高まっている「認知症」対策について、どのような取り組みを行っているか、ご説明願います。
【回答3】認知症ケア指導管理士の試験を受験してもらっておりますが、合格することも大事ではあるものの「認知症」について深く勉強する事と認知症と云う病気の再確認をしてもらっております。

【質問4】ホーム長ご自身の経験もふまえて、介護という仕事に対しての想いや考え方、心構えといったものについて、お話いただけますでしょうか。
【回答4】アズパートナーズのシニアサービス理念のお客様への思いの中で「出来ることは自分の力で…」と言っております。お一人お一人の状態を鑑みながら出来ないところの介助をと思っていますが、過剰に手を出してしまうことや、出来ることをやって頂いているのだからと手を出さずに見守る事の辛さを何度となく味わってきました。「丁度良い加減」を入居者様お一人お一人、見極めていく事が介護の仕事にも必要なのではないかと思っております。

【質問5】現在の課題、改善すべき点などありましたら教えてください。
勤務している従業員が増えれば増える程、一体感が乖離してくる為、一体感が出る為のスタッフへのアプローチが課題です。
【回答5】今後の目標や展望などについても軽く触れていただければ幸いです。
ご入居者様、ご家族様そして従業員すべてが「上大岡ってなんか良いよね!ホッとするよね!」って言ってもらえる様なホームになってくれればと思っております。

 いかがでしょうか。とても丁寧かつ真摯な回答ですね。本当にありがとうございます。下重ホーム長の人柄が伺える大変素晴らしい回答だと思いますが、ただ、欲を言えば、その、なんというか、もう少し深く突っ込んで、ホーム長の人となりといいますか、熱い想いのようなものを感じ取りたくて、実際に会って話を聞きたかった、というのが本音です。

ちなみに松浦さんからみた下重ホーム長は、「とにかく介護に全力」「困っている人をほおっておけない」人だとか。また、「部下に対して、年齢、性別、キャリアに分け隔てなく叱咤激励や鼓舞することができる肝っ玉母さん」だとも言い、タイプとしては「親分肌」だそうです。女性なのに失礼ですね(笑)。でも、写真を拝見するとそれも納得(ますます失礼ですいません)。いかにも頼りがいがありそうな方で、実際に会えば色々と面白い話をしてくれそうな気がします。やっぱり会って話を聞きたかったな――。まあ、こればっかりはしょうがないですね。もしまた機会があれば、ぜひ、よろしくお願いします。

最後になりましたが、ここだけでなく、アズハイムシリーズ全体の特長として、「セントラルスポーツ」や「日比谷花壇」と提携しており、本格的な機能訓練やレクリエーションを行っていることも念のため記しておきます。詳しくは「アズハイム町田」もしくは「アズハイム川崎中央」の回をご参照ください。また、レクリエーションといえば、毎日日替わりで音楽療法、健康体操、映画鑑賞、習字・俳句、絵手紙、カラオケ、ネイルケア、フラワーアクティビティなどなど、多種多彩なプログラムを実施しているのは他の施設と同様ですが、ここ「アズハイム横浜上大岡」ならではのレクリエーションとして、「英国ガーデン」へのお散歩もあることをつけ加えておきます。正式にいえば「横浜イングリッシュガーデン」(横浜市西区西平沼町)までクルマで送迎して、皆で散歩を楽しむそうです。いいですよねえ。お花やお庭が好きな方なら要チェックですよ。

また、訪問診療医として「栗原病院」「いずみ中央病院」「生麦病院」「湘南台中央デンタルクリニック」、後方支援病院に「佐藤病院」「医療生協かながわ生活協同組合戸塚病院」と、協力医療機関が多く、医療対応を強化しているのも「アズハイム横浜上大岡」の特長の一つ。もちろん毎日のケアや健康管理も、プロのノウハウとまなざしで、こまやかに、しっかりと、快適で健康的な毎日をサポート。横浜市の副都心・上大岡の周辺でお探しの方はぜひ、「アズハイム横浜上大岡」をご検討ください。

ホーム長からの丁寧かつ真摯な回答
4階建て60室のアズハイム上大岡
ホーム長からの丁寧かつ真摯な回答
一般浴室と個人浴室の入り口
ホーム長からの丁寧かつ真摯な回答
理容室も完備しています

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老人ホーム相談プラザは、有料老人ホームや介護施設を経験豊富な専門の相談員が店舗・訪問・電話・オンライン・一括資料請求等、無料で相談・紹介をしています。老人ホームのホームページやパンフレットに記載されていない評判や雰囲気、医療・介護体制の実態、特色など実際に訪問しないと分からない最新の情報を収集し、公正・中立な立場でプロの目線からお客様のご希望に合った老人ホーム・介護施設を選定・ご提案いたします。老人ホームの見学予約・見学同行・入居時の送迎支援、入居後のアフターフォローもおまかせください。
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