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2016年02月12日

住宅型有料老人ホーム「未来倶楽部中野島」(株式会社未来設計)

川崎市多摩区にある「未来倶楽部中野島」を取材。

お探し介護ライターが実際に介護施設へ足を運んで、見て、聞いて、感じて、体験したままを報告する施設取材レポート。今回は「未来倶楽部 中野島」を訪ねました。

■神奈川県を中心に27施設を展開。そのうち16施設が「24時間看護体制」

 未来設計という会社が運営する「未来邸・未来倶楽部」は、取材時点で首都圏に27施設を展開。さらに平成27年末から平成28年にかけて、新たに3施設の新規オープンを予定していますから、この項がアップされる頃にはその数はもっと増えていることでしょう。

 施設一覧を見てみると、東京都に5施設、埼玉県に4施設、千葉に4施設、その他はすべて神奈川県に集まっています。つまり、神奈川県を中心とし、都心部の周辺をぐるりと囲むように展開しているシリーズと言えます。こうした展開の仕方は、以前紹介した「アズハイム」シリーズと似ていますが、「アズハイム」シリーズは22施設(取材当時)でしたから、それよりも多い過去最多シリーズの登場となります(ベネッセは除く)。

 これまで、グループ内でいくつか複数の施設を運営しているところでは、さまざまなメリットがありますよ、ということを申し上げてきました。たとえばよくあるのが、当初は自立していてそれほど介護を必要としなかった入居者が、加齢や病気などでより手厚い介護が必要となった場合、別の会社の施設へ移るよりも、同じ会社が運営するグループの中でより介護体制が整った施設へ移るほうが、何かと便利だし安心感もありますよね。もちろん「未来倶楽部」シリーズでも、入居後に医療依存度が高くなったら、入居一時金(または前払金)の差額を払いさえすれば、24時間看護体制の施設に移ることが可能です。

そうなんです。今さらりと「24時間看護体制」という言葉が出てきましたが、この「24時間看護体制」の施設を数多く抱えているのが、「未来倶楽部」の最大の特色の一つといえます。取材時点で全27施設あるうちの、じつに16施設が「24時間看護体制」に対応。今回訪問した「未来倶楽部 中野島」も、24時間看護職員が常駐する「24時間看護体制」の施設です。グループ内での施設数が多いうえに、その中で「24時間看護体制」の施設が半分以上を占めている「未来倶楽部」この選択肢の豊富さは魅力ですよね。

私お探し介護ライターは寡聞にして知りませんが、この「未来倶楽部」ぐらいの施設数を展開している会社は、業界内ではどの程度の位置付けなんでしょうか? ニチイ学館やベネッセのような全国展開している大手と比べるとまだまだなんでしょうけど、関東ローカルに限ってみれば、大手と言ってよいか、少なくとも中堅どころと言えるのではないか、とお察し致します。そしてここからは例によって勝手な推測ですが、入居者やそのご家族にとっては、全国展開している大手よりも、むしろこのぐらいの規模のほうが、何かと利用しやすいのではないでしょうか。というのは、色々と話を伺っていると、「未来倶楽部」では、数多くの施設を運営することによる“スケールメリット”を最大限に活かしている、という印象を受けました。その“スケールメリット”が現れてくるのが、今の「未来倶楽部」の施設の数ぐらいからなんだろうな、と思うわけです。だったら、施設の数は多ければ多いほどいいのかといえば、決してそうではないだろう、と。いくら全国にたくさんの施設を展開していても、入居者の選択可能な範囲は限られていますから、施設の数だけを競っても意味がありません。重要なのは、ある特定の地域の中で、いかに多くの選択肢があるか。その点、「未来倶楽部」は比較的まとまった地域に集中して展開していますし、その数も多すぎず、少なすぎず、ではなかろうかと(もしかしたら未来設計の社長はまだ全然足りない、と思っているのかもしれませんが)、勝手ながらそう思うわけであります。この「未来倶楽部」の“スケールメリット”については、これから追々述べていきます。


■「未来」という言葉に込められた思い

 ところで、まったくの余談ですが、「未来倶楽部」という名前、いいネーミングですよね。「未来設計」という社名も。私はお探し介護ライターに任命されて以来、色々な施設を訪ね歩くようになりましたが、施設を訪問する度にこう思うようになりました。「ああ、ここは未来をつくっている現場なんだなあ」と。私にも、これを読んで下さっているあなたにも、誰にでもいつかは必ずやってくる未来。それを少しでも明るく楽しく、安心して迎え入れられるように力を尽くしているのが、今の介護の現場で働くスタッフの皆さんである、としみじみ感じています。

 だって、老人ホームに入っているおじいちゃんおばあちゃんが、元気で楽しい生活を送っている様子をみて、自分の老後もこういう生活が待っている、と思えたら、それはまさに人生の希望ですよね。人生の先に希望が待っていると思えば、現役の方は今の仕事を頑張れるし、辛いことがあっても乗り越えられると思うんですよ。その逆もしかりで、もし、こんなところには入りたくない、と思うような施設しかなかったら、歳をとるのが恐ろしくなります。今の世の中が不景気である遠因の一つが、“老後の不安”であるのは誰もが認めるところです。つまり、老後の不安が解消されれば、景気は上向きます。その老後の不安を解消するための、最前線の現場が、介護という仕事の場である。という意味では、介護という仕事は、未来をつくっているようでいて、じつは今の世の中の最前線とも言えますね。ともかく、色んな意味を持っていて、色んなことを考えさせられる「未来」という言葉。私個人的には好きです。ぜひとも、その名前に恥じない運営をしてもらいたいものです。

 と、まあ、こちらの勝手な思い込みばかりではなんなので、当施設の思いも紹介してみましょう。パンフレットには社名の由来についてこう書かれています。「当社の社名『未来設計』には、ご入居者さまとそのご家族様の大切な未来の設計を、私共にお手伝いさせてくださいとの思いが込められております」。続けて、未来設計の原点として、「創業者は勤めを持ちながら一人で体の不自由な母親を介護し続けることに限界を感じて、高齢者施設を探しましたが、安心して任せることのできる施設はなかなか見つかりませんでした。ならば『自分で納得のいく高齢者施設を一から作ってしまおう』と思い、スタートいたしました。今も、自分の母親を介護するのと同じ気持ちで、ご入居者様に接したいという思いは息づいています。そして、自分自身が入居したい施設造りを目指しています」とあります。
うん、「未来」という言葉自体に対する思いとしてはちょっともの足りず、もっと詳しく語ってほしい気はしますが、どんな思いで施設をつくり、運営しているか、ということはよくわかりますね。こうした思いをもとに、「その人らしさを大切にする介護」に取り組んでいる「未来倶楽部」。毎朝の朝礼では、介護理念である「感謝(K)」「感激(K)」「感動(K)」「喜び(Y)」の3K1Yをスタッフ全員で唱和しているそうです。

中央:リハビリテーション部の笹川一郎次長(言語聴覚士・管理栄養士)
未来倶楽部中野島の北雅典施設長
外観:薄めのレンガ色を基調とした明るいコンクリート造3階建て

風見鶏の時計台が印象的なJR南部線「中野島」駅より徒歩6分。

前置きが長くなりました。いざ、「未来倶楽部 中野島」へ向かいましょう。最寄駅はJR南武線「中野島」駅。パンフレットをみると、「川崎」駅まで1本で約25分。「新宿」駅までは「登戸」駅にて小田急線小田原線に乗り変えて約23分、「品川」駅や「横浜」駅もJR「武蔵小杉」駅乗り換えでそれぞれ約33分、約35分と、どこへ行くにも便利です。私は普段、JR南部線を使うことがほとんどないので遠く感じましたが、この辺りにお住まいの方なら、JR南部線「登戸」と「稲田堤」の間にあって、風見鶏と時計台が印象的な、コンパクトながらどこか懐かしい雰囲気を持つ「中野島」駅についてはよくご存知でしょう。もっとも、我々取材陣(今回も総勢4人で伺いました)は、「中野島」駅の風見鶏や時計台には気がつかず、パンフレットを見て初めて知りました。せっかく行ったんだから、もっとよく見ておけばよかった(笑)。

 さて、「中野島」駅を出て目の前の通りを左に進みます。地図で言えば南側にある府中街道の土淵交差点を目指して歩いて、「未来倶楽部 中野島」まで徒歩6分(500m)。とパンフレットにはありますから、駅からそんなに遠くはないはずなのに、意外に歩くなあ、と思ったら、曲がるべき角を通り過ぎていました。いかんいかん、と逆戻りして、「川崎中野島郵便局」の角から小道に入ると、すぐに建物が見えてきます。「川崎中野島郵便局」を右折(駅から向かった場合)と覚えてください。

 建物の外観は、薄めのレンガ色を基調とした明るいコンクリート造3階建て。この色調は、他の「未来倶楽部」でもいくつか同じような建物がありますので、「未来倶楽部」シリーズの特色なのかもしれませんね。2015年6月オープンなのでまだ真新しい建物ですが、それほどピッカピカな感じがしないのは、落ち着きのある上質なデザインだからでしょうか。隣接する建物がないので、3階建てにしては結構大きく感じます。周辺には民家と、ところどころに畑もあって、駅から近いわりには大変のどかな環境のようです。

 今回我々を出迎えてくれたのは、北雅典施設長と、リハビリテーション部の笹川一郎次長。北施設長は普通のスーツ姿ですが、笹川次長は病院の看護師が着るような白衣姿です。笹川次長だけでなく、ここのスタッフのほとんどが白衣を着ているので、まるで病院に来ているような気がします。

ちなみに笹川次長は、「未来倶楽部 中野島」の常駐ではなく、東京都港区愛宕にある「未来設計」の本部を拠点として、各地に点在する「未来倶楽部」シリーズ全施設のリハビリテーションを管理しているという立場の人だそうです。いやいや、お忙しいのにわざわざ取材に立ち会っていただき恐縮です。

その笹川次長が持っている資格は「言語聴覚士」と「管理栄養士」。言語聴覚士とは、簡単にいうと、言葉や聞こえ、認知に問題がある方に対しての指導や訓練を行う人です。失語症や聴覚障害、嚥下障害などにも対応するので、近年関心が高まっている認知症への対策としても非常に重要な役割を持つ専門職なのですが、国家資格となったのは1999年と比較的新しいため、アメリカには約15万5千人の言語聴覚士がいるのに対し、日本にはまだ約2万2千人しかいないそうです。

 もう一つの「管理栄養士」は、栄養士の上級資格にあたり、唯一国が認める栄養関連の国家資格。栄養士がメニューの作成や調理法の改善など、栄養学に基づいた健康な食生活をアドバイスするのに対し、「管理栄養士」は栄養指導のために企画や傷病者の療養に必要な栄養の指導、大規模給食施設における管理業務や労務管理を行います。

先ほど、笹川次長が「未来倶楽部」の全施設のリハビリテーションを管理していると述べましたが、そのために必要な資格がこの「言語聴覚士」というわけですね。まさに「未来倶楽部」の要ともいえる重要人物のようで、ますます恐縮してしまいます。
「未来倶楽部」シリーズのように数多くの施設を抱えているグループになると、きっとこの笹川次長のような人が必要になってくるのでしょうね。つまり、「未来倶楽部」のスケールメリットを活かすための要となる人と言ってよさそうです。逆に言えば、「未来倶楽部」のスケールメリットをどれだけ活かすかは、笹川次長の力にかかっている、ということでしょうから、さぞかしプレッシャーも大きく、大変な仕事だとお察し致します。頑張ってくださいね、笹川さん。

このお二方の話を詳しく伺う前に、まずは「未来倶楽部中野島」の10の特徴をご紹介しましょう。①24時間看護職員常駐 ②安心の医療サポートサービス、③お一人おひとりに最適なサービス ④介護力に自信あり ⑤リハビリサポート ⑥手作りの家庭料理のようなお食事 ⑦食材へのこだわり ⑧充実したレクリエーション ⑨トップレベルのハードと機能的で使い勝手が良い居室 ⑩清潔で快適な入浴 以上。もうお気づきの方も多いでしょうが、今回やたらとパンフレットや資料からの引用が多いです。その理由は、それだけたくさんの資料をいただいたからで、決して手抜きではないのでご容赦を。

その中でも①の24時間看護職員体制が、再三申し上げているように、「未来倶楽部 中野島」の最大の特徴、いや特長です。「未来倶楽部」では、“対応できる医療処置等”のマークを施設ごとに記載して、ひと目でわかるようになっています。たとえばインシュリン、バルンカーテル、胃ろう、透析、在宅酸素、褥瘡、ストマ、認知症、気管切開、吸引(一部夜間不可)はほぼ全施設で対応可。24時間看護職員常駐施設では、これに鼻腔、腸ろう、CV(中心動脈栄養)が加わります。とくにCV(中心動脈栄養)に対応できる施設は、「恐らく神奈川県内では今のところ当施設だけ」(北施設長)だとか。必要な方にとっては貴重な施設なんですね。さらに、ここ「未来倶楽部 中野島」をはじめ4施設で人工呼吸器の相談可。人工呼吸器が必要な人も入居できるというのが、大変重要なポイントであることは、私は恥ずかしながら初耳でしたが、業界内では言わずもがなのことのようです。ということは、人工呼吸器やCV(中心動脈栄養)などの相談ができる老人ホームをお探しの方もたくさんいらっしゃることと存じます。そういう方々のために、「未来倶楽部」はあります。

「看護職員による吸引や経管栄養などの医療処置が可能ですので、末期ガン、ALS(筋萎縮性側索硬化症)、脊髄小脳変性症、脳血管疾患、頚髄損傷、進行性筋ジストロフィー、蘇生後脳症、などのような症状の方も入居可能です。終末期ケアや緩和ケアをお考え中の方もご相談ください。緊急時の対応をはじめ、疼痛管理やメンタルケアなど、医療機関と連携し、終末期のお手伝いをします」と北施設長。

こうした「医療機関との連携」が整っていることも、「未来倶楽部」シリーズの大きなポイントの1つ。たとえば透析は週3回、送迎付きのクリニックと提携しており、吸引の回数が多い方にも対応可。24時間看護という安心に加えて、人工呼吸器やCV(中心動脈栄養)といったどこよりも手厚い医療処置を施せる、まさに鬼に金棒的な施設。看護と医療で選ぶなら「未来倶楽部」ですね。

もう一つのポイントがリハビリテーションです。「未来倶楽部」では、理学療法士(PT)作業療法士(OT)、そして、笹川次長も有資格者である言語聴覚士(ST)の個別リハビリを受けることができます。それぞれの専門家が医学的見地に基づき、PTは関節可動域訓練、起居動作訓練、筋力強化訓練、歩行訓練、バランス訓練、ADL訓練など、日常生活に支障がある方に対して基本的な動作能力の回復を図ります。OTなら折り紙や編み物、はり絵といった手作業や、楽器演奏、写生、書道、俳句などなど、頭を使うことを通したリハビリ。麻痺が残り回復が困難な場合は、利き手交換の訓練などを行います。そしてSTであれば、口腔器官の動作、呼吸、発声、音読などの構音訓練、絵カード等を使った表出・理解の言語訓練など、発話に障害のある方に対してのその機能の維持向上を図るとともに、摂食・嚥下障害にも専門的に対応します。

 こうした専門家によるリハビリは、他社の施設でもやってはいますが、その時間や頻度は限られていて、十分満足のいくリハビリを受けられる施設は少ないといいます。ましてや個別リハビリとなると、可能な施設を探すほうが難しいぐらいではないでしょうか。その点、「未来倶楽部」では総勢40名ほどの専門スタッフを抱えており、彼らが各施設を状況に応じて巡回しているため、他社のどこの施設よりも内容の濃い、入居者一人ひとりの状態にフィットしたリハビリが受けられます。その巡回スタッフを管理・統括しているのが笹川次長というわけで、「未来倶楽部」のスケールメリットはこんなところにも活かされています。

 そのリハビリの中でも、新聞に取り上げられるなどして、「未来倶楽部」の代名詞ともいえるほど有名になっているのが、「嚥下機能訓練」です。

たとえば平成26年2月、意識障害、左下半身麻痺、右視床出血により緊急入院された70代のA様。人工呼吸器装着、脳室ドレナージ(水頭症)、定位的血腫吸引術、胃ろう造設、といった状態で入居されました。要介護度は5(寝たきりの状態)。嚥下状態検査の結果、咀嚼および嚥下反射見られず、経口摂取は不可との診断。しかし、ご本人、ご家族ともに、再び口から食べられるようになることを強く希望したため、平成26年6月3日、本社所属のSTによる1週間の間接訓練を開始。飲み込む力をつける、吐き出す力をつける、呼吸と発声訓練などを行いました。VE検査(嚥下内視鏡検査)の結果、6月30日にゼリー・トロミ付きスポーツドリンクの許可、7月14日にはカキ氷、ポタージュ食+ゼリーの交互嚥下で経口摂取の許可が。そして8月25日には、なんとビール(ノンアルコール)およびユニバーサルデザインフード区別2の食事摂取の許可が医師より出ました。「ビールってこんなに苦かったんだね。また好きだったビールが飲めるようになるとは思わなかったよ」とはご本人のお言葉。他にも何人かの嚥下機能訓練成功事例を見せてもらいましたが、どの方々も嬉しそうな顔をされていました。

 それにしても、嚥下機能訓練の効果もすごいのですが、その事例をきちんとわかりやすい資料にまとめていることもすごいと思いました。我々のような取材者にとってはありがたいことです。恐らく、本部で広報的な業務を担当されている方がいるからできることでしょう。だからこれもある意味、「未来倶楽部」のスケールメリットの1つと言っていいと思います。

風見鶏の時計台が印象的なJR南部線「中野島」駅より徒歩6分。
機能訓練室に掲示してある言語聴覚士、作業療法士、理学療法士の訓練例
風見鶏の時計台が印象的なJR南部線「中野島」駅より徒歩6分。
食堂兼機能訓練室
風見鶏の時計台が印象的なJR南部線「中野島」駅より徒歩6分。
多目的トイレ、鏡に映りこんでいるのがお探し介護ライター(写真は専門外)

自前の「みらい元気農園」入居者と一緒に収穫を楽しむ「農園ツアー」も

そんなお話を伺っているうちに、昼時となりましたので、お食事の試食をさせてもらいました。メニューは写真の通りの、いかにもバランスを配慮したご飯に一汁三菜、プラス卵焼きとデザート。「未来倶楽部」の食事の特徴として、全施設の厨房を統括する料理長と管理栄養士による献立をもとに、施設内の厨房で調理しています。糖尿病や高血圧症、食品アレルギーなどにより特別な献立が必要な方には、医師の指導に基づき、管理栄養士が個別に対応。摂取・嚥下機能が低下した方にはソフト食やペースト食を用意しています。

 このように全施設を統括する料理長や管理栄養士がいることもスケールメリットの1つですが、それよりもっとスケールメリットとして注目すべきは、自前の農園まで持っていることです。未来設計では千葉県九十久里浜の近くに約1100坪もの農園、その名も「みらい元気農園」を運営しており、収穫された野菜などを各施設へ食材として配送しています。

ここでは農薬や化学肥料の使用料を減らした「ちばエコ農産物」の栽培に取り組んでいます、また、契約農家で手間をかけて育てられた新鮮な有機野菜も産地から「未来倶楽部」各施設へ直接届けられます。だから「未来倶楽部」の食事は安心で美味しいのです。また、「みらい元気農園」では、「未来倶楽部」の入居者と一緒に収穫を楽しむ「農園ツアー」も企画されており、みんなで採れた野菜でバーベキューをして楽しんだりもするそうです。いいですねえ。自前の農園を持てるということこそ、最大のスケールメリットとえいるのではないかと思います。

「農園ツアー」といえば、「未来倶楽部」のレクリエーションの1つですが、もちろん他にも数々の多彩なレクリエーションが各施設で活発に開催されています。その特徴もやはり、各分野の専門職員がいて、かなり本格的なサポートが可能であること。たとえば書道なら「未来倶楽部」専属の書道家の先生がいて、各施設を巡回して書道教室を開催しているのです。他にも園芸、美術、音楽、エステサロンなどじつに広い分野にわたって専門職員を抱えている、これももう言わなくてもお分かりのように、スケールメリットの1つですよね。「有料老人ホーム」をご検討の際は、1つの施設だけでなく、シリーズ全体として考慮してくださいね。

おっと、またしても設備の話が後回しになってしまいました。居室は全室個室の60室。18~18.90㎡の広さはまあ普通ですが、車椅子対応トイレや洗面台をコンパクトにしているので、居住空間を広く感じられます。クローゼット等も完備、緊急の場合は「安心コール」でスタッフと通話できます。共用設備は、広~い食堂兼機能訓練室の他に専用の機能訓練室もあり、もちろんすべてバリアフリー。車椅子などが使いやすいようになっています。浴室は、3人用の浴槽が一つと、1人用の浴槽が2つ。床暖房が完備されているので、冬でもタイルが冷たくありません。寝たままで入浴できる機械浴室や理美容台も備えています。浴室や共同トイレの壁紙がちょっと独特なのが印象に残りました。あと、屋上を今は閉鎖していて、使っていないというのはもったいないな、と思いました。まあ、まだオープンして間もないですから、今後の課題ということでしょう。

もう一度言いますが、「未来倶楽部」は、1つの施設だけを見て考えるのではなく、グループ全体で多くのスケールメリットがあることを考慮に入れて、検討してください。できれば「未来倶楽部」の中でもいくつかの施設を巡ったり、「みらい元気農園」なども訪ねてみたりすれば、より「未来倶楽部」の魅力がおわかりいただけると思います。

自前の「みらい元気農園」入居者と一緒に収穫を楽しむ「農園ツアー」も
昼食:バランスを配慮したご飯に一汁三菜、プラス卵焼きとデザート
自前の「みらい元気農園」入居者と一緒に収穫を楽しむ「農園ツアー」も
1Fにある菜園
自前の「みらい元気農園」入居者と一緒に収穫を楽しむ「農園ツアー」も
居室:全室個室の60室。18~18.90㎡の広さ

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