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2015年04月27日

福祉用具専門相談員の資格取得体験談/5日間の講習会を修了&非公認取材

福祉用具専門相談員の資格取得を目指した理由、旧カリキュラムで滑り込み受講

今回受講しているのは、介護職員初任者研修も受講したお探し介護相談室のA相談員です。初任者研修のなかなか忙しい研修を終えてから一か月も経過していないのですが、元々私たちが老人ホームを探す方に最適な老人ホームをご紹介する際に、福祉用具を利用されている方が多いので、ここもしっかりと知識と技術を得るために取得をすることにしました。
ですので、今回の資格取得の目的は「最新の福祉用具の知識と技術を身につける」です。
ただ、このタイミングで受講したのは今年の4月1日から福祉用具専門相談員のカリキュラムが改定され、4月1日以降に受講する場合は、旧カリキュラム(私が受講した)にプラス10時間の講習とテストが導入される(された)ため、滑り込みで3月中に1日目の受講を受けました。目的から若干本質が崩れるものの、初任者研修で10時間とテストの大変さを実感したため、旧カリキュラムで受講しました。

■今回の取材は、非公認取材ですのでこっそり
今回も受講先の法人名(初任者研修は横浜市福祉サービス協会)を出しながらリアルなレポートをしようと思っていたのですが、講座申し込み後にホームページより取材を申し込んだところ、数日後に何故か自宅に「福祉用具専門相談員を受講しませんか?」という福祉用具専門相談員のパンフレットが送られてきてしまい、、、「既に申し込んでいる者で、取材を・・・」と何度か連絡したのですが、一向に連絡がもらえないので、「もういいや(涙)」と若干面倒になったので、こっそりレポートを書くことにしました。ですので、法人名が出せません&写真が講座の風景ではありません(笑)悪しからず。そして、5日の講習の様子を、1回でまとめてレポートします。

福祉用具専門相談員とは、福祉用具の深い歴史

福祉用具専門相談員とは、介護保険を適用して福祉用具を利用する際に、利用者やご家族の要望や身体・精神状況、生活環境に応じて、その方の状況にあった福祉用具の選定や使い方などの相談や調整等を行う専門職です。国家資格ではないものの、福祉用具の販売や貸与を行う事業所(会社)は、2名以上の配置が義務付けられていることからも、今後はこの資格の求人ニーズは高まってくるのではないかと思います。現在でも福祉用具専門相談員の求人はけっこう出ています。仕事内容は、営業、相談・選定、納品・搬入、メンテンス、アフタフォローというところがメインになってくるかと思います。

■福祉用具の歴史
そもそも福祉用具の歴史は、戦後の傷痍(しょうい)軍人等に対する施策から始まりました。傷痍軍人とは、戦傷を負った軍人のことで、最近テレビで大きく取り上げられたのは「日本傷痍軍人会(日中戦争、太平洋戦争で負傷した元兵士で構成する)」が2013年の秋に解散したときかと思います。解散にあたり天皇陛下や安倍首相が挨拶をしていた記憶があります。かつては35万人もの会員がいたそうですが、解散時は5千で最高年齢は92歳を超えたそうです。戦争で手足の欠損や失明、病気になった方々に福祉用具で身体機能の代行・補完をしたそうです。その後、1950年に身体障害者福祉法の施行に基づき、重度の身体障害者に対して、「補装具」の給付が開始され、その後「家(在宅)」での介護を国が推進したことによって、1969年から65歳以上の要援護高齢者もしくは独居高齢者を対象とした「老人日常生活用具給付等事業」などによりベッドや移動用リフトなどの給付や貸与がされてきました。これが大まかな福祉用具の歴史です。

福祉用具専門相談員とは、福祉用具の深い歴史

福祉用具専門相談員の費用、学校(法人の選び方)、スケジュール

私が受講した福祉用具専門相談員の費用は、33,000円でした。5日間の講習とテキスト(定価3,500円)が含まれています。そして、前述の通り旧カリキュラムでの滑り込みで学校を探したため、今回は3月中に受講できる学校を探しました。すると、、、同じことを考えている人が多いらしく、神奈川県内で複数の学校に電話しても「満席」「満席」。ということで、今回の探す軸は「不本意ながら、空いているところ」となったため、私の受講先は東京の「秋葉原」になってしまいました(それでもキャンセル待ちで、ようやく受講)。自宅から、、、遠いです。しかも毎週日曜日の9:00~18:00×5週ですので、土曜日も仕事をすると、けっこうハードな1ヶ月です。だから、学校の選び方で重要なポイントは「場所」だと思います。自宅や職場からアクセスしやすい場所を選びましょう。多少値段が高くても交通費や時間を考えたら近いが一番です!!往復2,000円弱の交通費がかかるので、5日間もあると10,000円程度かかります。ですので、学校の選び方で費用を重視する場合は、交通費も考慮してみてください。

スケジュールは以下のような感じです。
1日目・・・老人保健福祉に関する基礎知識、関連領域に関する基礎知識
2日目・・・関連領域に関する基礎知識、介護と福祉用具に関する知識
3日目・・・リハビリテーションの概要、介護に関する基礎知識
4日目・・・介護技術、福祉用具の活用に関する実習
5日目・・・介護場面における福祉用具の活用
見ての通り、介護の知識系が多く、福祉用具についての講義は少ないです。

■感想
率直な感想としましては、資格は取れたものの授業の内容は私が当初学びたかった「最新の福祉用具の知識と技術を身につける」とは異なるもので、端的に言うと「初任者研修のミニ版」と言った感じでした。

こりゃ、カリキュラム変わるは―(2014年4月~)。いや、変えないとダメでしょ―。

途中授業で体位交換や車いすのフィッティングや押し方、お風呂での介護用品、ポータブルトイレ、とろみ調整食品、視覚障害者の体験もありましたが、いずれも触りだけで初任者研修ほど深い内容に触れることはなかったので、まさに「初任者研修のミニ版」でした。もちろん制度のことは大切ですが、福祉用具専門相談員としての基礎知識をつけるのであれば、もう少し(もっと、もっと)福祉用具について学べる研修内容にすべきではないかと思います。でも私がうけた学校は、学校そのものが主事業ですので講義の内容は先生も含めて慣れているというか、、そこはプロでした。あと、たくさん地域・講義を提供しているので休んでしまったときの「振替」は便利だなと感じました。

昨日も老人ホームの見学をご本人、ご家族と一緒まわりましたが、ここでも福祉用具の話は出ました。片麻痺があるため居室にある備え付けの手すりでは足りない為、福祉用具で補助していくという内容です。ですので、この福祉用具専門相談員としての知識や技術は大切だと改めて実感しまいた。

初任者研修(130時間)ほど福祉用具専門相談員(4/1~ 50時間)の研修時間はかかりませんので、資格取得の敷居はさほど高くはありません。ヘルパー(初任者研修)の仕事は嫌だけど、介護・福祉系の仕事に興味がある方は、求人も色々募集していますし、直接介護をするわけではないので福祉用具の仕事は良いと思います。

ちなみに受講生は、合計30人で男性17名、女性13名でした。(補講の人もいるので正式なものはわかりませんが)男性が多くてびっくりです。私が受講した初任者研修は、合計32人で男性6名、女性23名でしたので、福祉用具専門相談員は男性が多いようです。ちなみに同学校の初任者研修を受講した人の話によるとその時は男性23%女性67%だったそうです。やっぱり女性が多いですね。受講生の自己紹介も2,3回ありましたが、そこから推測すると福祉用具メーカーや既に福祉用具をレンタル、販売している事業者の方も多いイメージです。あと30人の受講生の中には、学生(高校生、専門学生、大学生)が7-8人いました。中心は20-30代で、40-50代の方は4-5人ではないかと思います。(見た目の判断で恐縮です)

ということで、5日間の福祉用具専門相談員のレポートでした。今後も良い老人ホームのご紹介ができるようにお探し介護の入居相談員も自己研鑚していきたいと思います。

福祉用具専門相談員の費用、学校(法人の選び方)、スケジュール

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