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2015年05月29日

【うわさの介護】おむつゼロとは「介護力向上講習会」の目標のスローガンだった!?【前編】

何と、70箇所を超える老人ホーム(特別養護老人ホーム)が日中おむつ使用率ゼロを達成

―“おむつ”へ排便している人をゼロ(0人)にした老人ホームがあります。―

こんな“興味深い”話を耳にして詳しく知りたくなってしまった「お探し介護入居相談室」の相談員はすぐインターネットで調べてみました。すると「おむつゼロ」「おむつゼロ運動」「おむつゼロ作戦」「おむつゼロ特養連絡会」「おむつゼロ 竹内」と色々な言葉が見つかります。「ふむふむ・・・。ん~、何だかよくわからない!よし、聞きに行こう!」ということで、おむつゼロを推進している全国老人福祉施設協議会(通称「全国老施協[ろうしきょう]」に取材をさせていただきました。

おむつゼロとは?

おむつゼロとは、おむつではなく、トイレ、もしくはポータブルトイレで「排便」することを定義した、「介護力向上講習会」という研修のスローガンです。平成16年度から全国老人福祉施設協議会が主催している取り組みで、介護保険制度の理念である『自立支援』を実現するために「介護力向上講習会」を約11年間開催しているそうです。これまでは東京のみで開催していたそうですが「介護力向上講習会」の認知度や成果があがってきたこともあり全国的な取り組みへと進化し、現在では全国19箇所で講習会を開催しているようです。平成16年から始まって、現在では全国2,548施設、4,335人が受講しているそうです。(取材時)そして、講習会の内容も時代にあわせて進化し、現在では「認知症ケア」「常食化(食事ケア)」も講義に取り込んでいるそうです。

《介護力向上講習会の目指すもの》
・科学的で専門性の高い介護
・利用者の自立性とQOL向上を支援
・高齢社会の専門職としての社会的認識の確立

おむつゼロとは?

おむつゼロで検索したら「おむつゼロ竹内」って出ましたが竹内さんって?

竹内さんは、この「介護力向上講習会」の主任講師でもあり、そもそもこの講習会のベースとなっている理論を提唱し、実践しているお医者さんとのことです。大変恐縮ながら、お探し介護入居相談員は竹内先生を知らなかったのですが、、、国際医療福祉大学大学院の教授でもありとても有名な先生でした。大変失礼しましたー。でも、これで納得です。皆さん、おむつゼロを調べていくうちに竹内先生のことを知り、より詳しく先生について調べていたのかもしれません。ちなみに竹内先生のフルネームは「竹内孝仁」といい、1973年から特別養護老人ホームに関わり「離床(寝たきりなどを予防するためにベッドから離れて活動すること。)」「おむつゼロ」を実践しているすご~い先生です。1973年って昭和48年ですから・・・42年前からですよ。はっきり言って、今の介護の概念とは根本的に考え方が違う時代です。

ちょっと長くなってしまいましたので、「前編」「後編」にわけてしまいます。
後編では、具体的にどのようにオムツゼロを目指すのか、また「介護力向上講習会」の本当の狙いなどについて書いていきたいと思います。

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